朝のホームルーム
キーンコーンカーンコーン。三岡新入生が、財布をのぞきこんで、しょんぼりしています。
「投資の本を読みたいんですが、1冊ずつ買うと本代が積み重なります。ぷくっ(ふくらみ1回)」
村野教頭が出席簿を開きます。「三岡くん、出席。今日の検索語は『投資 本 図書館 借りる』ですね」
ここで一言。じつは、公立の図書館は、本を借りるのに料金を取ってはいけないと、法律に書かれています。本代0円で、投資の本棚に会える。今日は、その使い方です。
授業:図書館で投資の本を「体験入部」する
教頭が黒板に「体験入部」と書きました。「図書館で借りるのは、部活の体験入部と同じです。気に入ったら、あとで入部届(買う)を出せばいい。要点は3つです」
要点1:借りるのに、料金はかからない
図書館法の第17条には、「公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない」と書かれています(2026年10月23日確認)。公立図書館とは、市区町村や都道府県など、地方公共団体が設置する図書館のことです(同法第2条)。
三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか? 月会費ですか?」。教頭「利用の料金は、法律で取れないことになっています」。三岡は目を丸くして、ぷくっとふくらみました(ふくらみ2回。おどろきです)。
要点2:借りるまでは3ステップ
流れは、下の図のとおりです。利用カードを作る。ネットで本を探して予約する。期限内に読んで返す。

ルールは自治体ごとに違います。たとえば札幌市の図書館では、本人確認書類を持って窓口で登録します。市内に住む人のほか、市外に住んでいても市内に通勤・通学していれば登録できます。本・雑誌は10冊まで14日間借りられ、次の予約が入っていなければ、14日の延長が1回できます。貸出中の本は、インターネットで予約でき、用意ができるとメールで知らせが届きます(札幌市の図書館、2026年10月23日確認)。
お住まいの市区町村のルールは、図書館のサイトで確認してください。会社の近くの図書館が使える自治体もあります。
要点3:借りた本は、3行メモを残して返す
ホズミ先生(ポリプテルス)が、棚のすみから分厚い本を引き出しました。「ふむ。積んだ本は、わしより古いのう。図書館の奥には、こういう古い本も眠っておる。表紙をめくって、発行年を見るのを忘れるでないぞ」。朝の授業で習った奥付チェックです。
図書館の本は借り物です。線を引いたり、ページを折ったりはできません。そのかわり、返す前に3行メモを残します。下の図のとおり、1行目は分かったこと、2行目は試したい小さな一歩、3行目は分からなかった言葉です。

読んだことを、あとで人に話す前提で3行に絞る。この読み方は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
新聞は、あとで人に話す前提で読み、「何が起きたか・なぜ・これから何が変わりそうか」の3行に絞ると、使える読み方になるという話です。
参考:新聞は「誰かに話す前提」で読む。朝5時に先輩へ考察を話していた新人時代から
借りて読んで、もう一度読みたくなった1冊だけ、買う。体験入部のあとに、入部届を出すイメージです。借りると買うの違いは、下の図にしました。

三岡は3行メモを書きながら、バタバタとヒレを動かしています。教頭「焦らなくて大丈夫です。投資の本は、読んだだけで投資が上手になるわけではありません。元本割れ(払ったお金より減ること)の可能性があることも、本は教えてくれます」
小テスト
図書館で借りた投資の本の、いちばん良い使い方はどれでしょう。
A. 気に入ったページに線を引く B. 期限内に3行メモを残して返す C. 返却を忘れて手元に置いておく
答えはBです。借り物の本は、メモに残して返せば、内容は手元に残ります。AとCは、三岡が3回ふくらむ選択肢でした。
今日の宿題
お住まいの市区町村の図書館サイトを開き、検索窓に「投資」と入れて、ヒットした冊数を見てください。借りるかどうかは、あとで決めて大丈夫です。5分、お金はかかりません。
校長のひとこと
授業のあいだずっと寝ていたシーラカンス校長が、そっと片目を開けました。
「……体験入部は、何部まわってもええんじゃ。返す日だけは、忘れるでないぞ」
また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。ただいま準備中、湯気が立つまでお待ちを」
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次回予告
いよいよ次は、バンカラ姿の井松仙人が待つ配当ハイギョの沼です。三岡のカバンの中の本を、仙人がちらちらと見ているようです。
出典と確認日
- 衆議院「図書館法」(第2条、第17条):https://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/00719500430118.htm
- 札幌市の図書館「はじめて利用される方へ」(登録、貸出冊数と期間、予約):https://www.city.sapporo.jp/toshokan/riyo/riyo.html
- 確認日:2026年10月23日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

























