この授業では、投資の読書会を初めて開く3ステップがわかります。60分の進め方も、あわせて学びます。
朝のホームルーム
まず、三岡新入生が、教室の掲示板に紙を貼っていました。しかも、手書きのチラシです。「読書会、メンバー募集 1名(ぼく)」。
「ぼく、投資の本を1人で読むと、3ページで寝ちゃうんです。だから、投資の読書会を開いてみたいんですが、やり方が分からなくて」
そして、村野教頭が出席簿を指でなぞります。「三岡さん、出席。ただし、募集1名は、すでに定員です。さて、この時間は、投資の読書会のやり方を3ステップで教えます」
たとえば、友だち2人と月1回、60分。つまり、それだけで、1人なら3ページで止まる本が、年に12回は開かれます。ぷくっ(ふくらみ1回)。
投資の読書会を開く
3ステップ・60分
本は1冊
13ステップ
260分の使い方の一例
31人ずつ話す型
4読書会の約束ごと
- 読んだ範囲だけで参加する
- 感想より質問をする
- 数字は公式ページで確かめる
- 銘柄の売買を勧める
- 商品や会員への勧誘
- お金の貸し借り
5公式ページと並べる例
- NISA非課税枠の上限は1,800万円
- うち成長投資枠は1,200万円まで
- 税金や契約は会で決めず専門家へ
授業:投資の読書会、3ステップ
次に、教頭は黒板に、魚の群れの絵を描きました。「実は、魚の群れは、英語でスクールと言います。しかも、うちの校名と同じ言葉です。投資の読書会は、小さな群れです」

つまり、図のように、流れは「決める」「1人ずつ話す」「宿題を宣言する」の3つです。
ステップ1 投資の読書会を決める:2〜4人、本は1冊、60分
最初に決めるのは、人数、本、時間の3つです。人数は2〜4人。なぜなら、多いと、1人の話す時間が足りません。また、本は1冊だけにして、章も1つか2つに絞ります。そして、時間は60分で区切ります。
全員が最初から最後まで読み切る必要はありません。むしろ、読んだ範囲だけで構いません。「ふむ。積んだ本は、わしより古いのう」とホズミ先生。「しかも、積んだままの本が、読書会の席には持ち込めるのが良いところじゃ」

まず、読む前に、誰に話すかを決める。つまり、これだけで、読み方が変わります。また、この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
新聞を「誰かに話す前提」で読む方法の記事です。話す相手を1人決め、記事の要点を3行にまとめて伝えます。
参考:新聞の読み方で営業が変わる|誰かに話す前提で読む3ステップ
ステップ2 投資の読書会で1人ずつ話す:1ページ・1行・1つ
さて、当日は、1人ずつ話します。まず、選ぶのは、気になった「1ページ」。次に、そのなかの「1行」を読み上げます。最後に、自分の暮らしに当てはめたら、という「1つ」を話します。
たとえば、4人なら、1人10分で40分です。一方、他の人は、感想ではなく質問をします。「どうしてその行なの?」だけで十分です。
さて、下の図は、60分の使い方の一例です。

そして、三岡の目が、まん丸になりました。ぷくっ(ふくらみ2回)。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」「もちろん、会費は、0円です」と教頭。「ただし、飲み物代は各自です」

さらに、本に数字が出てきたら、公式ページで確かめる習慣も付けます。たとえば、金融庁のページには、NISAの非課税保有限度額の上限は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円が上限と書かれています(2026年10月25日確認)。つまり、本の数字と公式ページを並べるのが、読書会の見せ場です。
ステップ3 投資の読書会で宿題を宣言する:5分で終わる1つ
そして、最後の5分は、全員が「宿題」を1つ宣言します。ただし、5分でできて、お金のかからないことだけ。たとえば「家計の固定費を書き出す」です。さらに、次の会の冒頭に、1人1分で報告します。
ここでもう1つ、大事な決まりがあります。つまり、読書会は、投資の勉強の場です。銘柄の売買を勧めない、商品や会員への勧誘をしない、お金の貸し借りをしない。この3つを、最初に全員で口に出して確認します。

ちなみに、図が、読書会の約束ごとです。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」と教頭。「だから、においがしたら、その場で話題を戻します」

なお、投資の判断や、税金・契約の細かな話は、会の中で決めず、公式サイトや専門家に確認します。
小テスト|投資の読書会の初回
問題:投資の読書会の初回に向いているのは、次のうちどれでしょうか。
- A 10人・本3冊・3時間。
- B 2〜4人・本1冊・60分。
- C 全員が同じ銘柄を買う約束をして終わる。
答えはBです。つまり、小さく、短く始めると続きます。なお、Cのように、売買の約束をする場にしてはいけません。
今日の宿題|投資の読書会に誘う
まず、読書会に誘いたい人を1人思い浮かべ、「今度、投資の本を1冊、一緒に読まない?」というメッセージを下書きに保存します。もちろん、送らなくて構いません。5分で終わります。
校長のひとこと
居眠り中のシーラカンス校長が、そっと目を開けました。「…つまり、群れはの、一匹ずつが、前を向いて泳ぐから群れなのじゃ。わしは4億年、売ったことがない」。そう言って、また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですが、焼き上がりまで、お茶でもどうぞ」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
さて、次の教室は、バンカラ姿の井松仙人がいる配当ハイギョの沼です。株を持つ人に届く「配当」を、霞を食う気分で学びます。
本の書誌情報(著者・出版社・発行年)は、国立国会図書館の蔵書検索で確認できます。図書館の使い方や読書推進の情報は、日本図書館協会も公表しています。
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出典と確認日
- 金融庁「NISAを知る:NISA特設ウェブサイト」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html(非課税保有限度額)
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
この学科の記事を読む順に並べたページは、積ん読科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。
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