朝のホームルーム
2026年10月30日の朝、三岡新入生は抹茶のニュースを持ってきました。「抹茶が世界で人気なのに、日本のお店では欠品しているそうです。人気なのに、売る物がないのですか」。
マネッコ先輩は法被の袖をまくりました。「へい、らっしゃい!」。村野教頭が言いました。「食の開業は、人気の裏側にある供給と、承継の制度の2つで読みます」。
開業は供給と制度
抹茶の欠品の教訓
輸出は過去最高
1報道で示された内容
2分けて読む2つの数字
- 仕入れの体制を確認する
- 制度は決まってから反映する
3開業前に書く2つ
授業:抹茶の欠品と事業承継税制で読む開業
村野教頭は、要点を3つに分けて教えました。
要点1 人気と供給は別の数字
2026年10月23日の要約では、緑茶の輸出は過去最高の一方、茶園の面積の減少や農家の高齢化で供給が追いつかず、海外の販売店で欠品が続いていると、韓国経済紙の報道として伝えられました。需要(買いたい人の多さ)と供給(作って届けられる量)は、別の数字です。開業の計画では、客の数だけでなく、材料を安定して仕入れられるかを確認します。三岡はぷくっとふくらみました(ふくらみ1回)。「人気が出るほど、材料が足りなくなるのですか」。
教頭は言いました。「人気は追い風ですが、仕入れの体制がなければ、店は回りません」。
要点2 仕入れ先の「次の担い手」を見る
茶園の面積の減少と農家の高齢化は、供給側の担い手の話です。フランチャイズでの開業でも、本部や仕入れ先が長く続く体制かは、大事な確認項目です。この点は、代理店とフランチャイズの始め方を比べた記事でも紹介しましたが、仕組みの違いとあわせて、相手の続く形を見ることが開業の土台です。
代理店とフランチャイズは、始める仕組みも、人の関わり方も違います。比べる物差しを持つことが、開業の第一歩です。
参考:代理店とフランチャイズ、始めるならどちらか
要点3 事業承継税制は「議論中」の段階で読む
2026年10月20日の報道では、中小企業を引き継ぐ際の税負担を猶予する事業承継税制について、政府の税制調査会で効果を疑問視する意見が出され、年末にかけての税制改正の議論の焦点の1つだと、NHKニュースで報じられました。制度が議論されている段階では、決まった話として計画に織り込まないのが原則です。たとえ話を1つだけします。店の看板の掛け替えが相談されている間は、今の看板で営業を続けます。制度も同じで、現在の制度を土台にし、変更は決まってから反映します。税金の判断は、税理士などの専門家に確認してください。
要点4 開業前に書く2つの問い
マネッコ先輩が言いました。「商売は、仕入れと後継ぎ。この2つが書けない開業は、看板だけが先行する」。開業の前には、材料の供給が続くか、自分の引き継ぎの形をどうするか、の2つを紙に書きます。建設の現場でも、職人と後継者の不足は共通の悩みです。食の開業のニュースは、業種を越えて読める材料です。三岡はノートに、供給、承継と大きく書きました。
小テスト
問題:税制が「議論中」の段階での扱いとして合うものはどれでしょう。A:決まった話として計画に入れる。B:現在の制度を土台にし、変更は決まってから反映する。C:税金の確認は不要になる。
答えはBです。議論の段階と、決まった制度は分けて扱います。
今日の宿題
行ってみたい飲食店を1つ思い浮かべ、その店の材料の仕入れ先がどこかを調べてください。5分でできる確認です。
校長のひとこと
授業の間、眠っていたシーラカンス校長が目を開けました。「人気の裏に、供給あり」。そう言って、また眠りました。
合わせて読みたい
開業の進め方を失敗談から学ぶ記事では、契約の前に確かめる順番をまとめています。供給と承継の問いとあわせて読みたいときの参考になります。
出典と確認日
- 出典:韓国経済紙の報道、NHKニュース
- 確認日:2026年10月30日
この記事は学習用の情報で、契約や投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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