朝のホームルーム
三岡新入生が、新聞を抱えて教室に駆け込んできました。
「先生、SCREENの決算です。経常利益が大きく増えたそうですが、ひぇっ、それ、月いくらからですか?」
驚いた三岡は、ぷくっとほっぺをふくらませました。
村野教頭が名簿を開き、出席をとります。
村野教頭は、今日のプリントを全員に配りました。
三岡は、表紙の大きな数字を見て目を丸くします。
窓際の席では、井松仙人が湯のみを手に、静かにうなずいていました。
SCREENの中間決算
経常利益は19.5%増
第2四半期
1主要数字
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,084億5,300万円 | +12.5% |
| 営業利益 | 545億2,300万円 | +17.4% |
| 経常利益 | 559億7,700万円 | +19.5% |
| 純利益 | 376億5,600万円 | +18.2% |
2数字で見る
3予想と配当
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授業:SCREENホールディングスの中間決算
村野教頭が黒板の前に立ちました。
教室の全員が、プリントに目を落としました。
「要点は3つです。上期の合計と、3か月ごとの伸びを見ます」

要点1:上期の売上と利益
4〜9月の6か月分の合計が、上期の実績です。
売上高は、会社の事業の規模を見る基本の数字です。
営業利益は、本業でどれだけ稼いだかを見る数字です。
SCREENホールディングスの売上高は、3,084億5,300万円でした。
前年同期と比べると、12.5%の増加です。
営業利益は545億2,300万円で、17.4%増えました。
経常利益は559億7,700万円で、19.5%の増加です。
親会社株主に帰属する中間純利益は、376億5,600万円でした。
純利益の伸びは18.2%で、1株当たりの中間純利益は199.1円です。
1株当たりの数字は、利益を株の数で割ったものです。
売上も利益も、2桁の伸びとなった決算でした。
経常利益は、営業利益に本業以外の損益を加えたものです。
純利益は、税金などを差し引いた最終的な利益です。
要点2:7〜9月期の大きな伸び
上期のなかでも、直近3か月の伸びが目立ちました。
7〜9月期の経常利益は405億円で、前年同期より82.1%増えています。
上期の経常利益のうち、大きな部分を占める金額です。
売上営業利益率も、15.9%から21.5%へ上がりました。
上期の合計だけでなく、3か月ごとの勢いを見ることも大切です。
利益率の改善は、利益の伸びが売上の伸びを上回ったことを示します。
利益率は、売上に対して利益がどれだけ残ったかを示します。
期間を分けて見ると、勢いの変化がつかめます。
三岡は、82.1%の数字を二度見しました。
「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。大きな伸びほど、期間を分けて確かめます」
村野教頭は、黒板に3か月の区切りを書きました。
要点3:通期計画の据え置きと進捗率
通期の計画は、今回の決算でも据え置かれました。
据え置きは、予想を変えなかったという意味です。
経常利益の計画は、1,565億円です。
この計画に対する上期の進捗率は、35.8%でした。
過去5年の平均は42.4%で、今期はそれを下回る水準です。
下期に売上の計上が集中する計画なのかは、短信で確かめる観点になります。
進捗率は、年間の計画に対して進んだ割合を示します。
進み具合は、例年の水準と比べると見やすくなります。
計画の前提は、短信の文章の部分に書かれています。
ここで、井松仙人が湯のみを置きました。
「霞を食って、配当で暮らすのじゃ」
「仙人、進捗率の確認が先ですよ」と三岡が言います。

教室では、ノートをめくる音が聞こえました。
村野教頭は最後に、読み方の順番を伝えました。
「まず累計の数字を見て、次に直近3か月を見ます。最後に、年間の予想と比べます」
三岡は、その順番をノートの端に書き留めました。
小テスト
小テストです。7〜9月期の経常利益は、前年同期と比べてどうでしたか。
A:82.1%増えた B:19.5%増えた C:12.5%増えた
答えはAです。7〜9月期の経常利益は405億円で、82.1%の増加でした。
期間を分けて比べると、決算の姿が見えてきます。
校長のひとこと
シーラカンス校長は、職員室の水槽の中で眠っていました。
プリントの音で、校長が片目をゆっくり開けます。
水槽の泡が、静かに1つ上がりました。
「わしは4億年、売ったことがない。勢いの裏も見るものじゃ」

校長はそう言って、また眠りにつきました。
三岡は、校長の言葉を小さく復唱しました。
上場制度や株価の公式情報は、日本取引所グループ(JPX)が公表しています。決算の速報値や業績の推移は、株探の銘柄ページでも確認できます。
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出典と確認日
- TDnet適時開示「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」
確認日:2026年10月30日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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