朝のホームルーム
2026年10月31日の朝、三岡新入生は日本株の週間展望を持ってきました。「日経平均が4%下がった週とあります。想定という幅も書いてありますが、予想と違うのですか」。
井松仙人はひげをなでました。「霞を食って、配当で暮らすのじゃ。まず幅の読み方じゃ」。日経平均の下落と想定レンジのニュースは、決算と指数の読み方を学ぶ授業になります。

想定は幅で読む
日経平均と決算の分け方
想定6万1000-6万4000円
1展望で示された数字
230日に集中した3種類
3読む3手順
授業:想定レンジと決算の集中を読む
村野教頭は、要点を3つに分けて教えました。
要点1 4%安は指数の動き、想定は幅で読む
2026年10月25日の週間展望では、AI関連の調整で日経平均が4%安となり、10月26日から30日の週の日経平均の想定は6万1000円から6万4000円とされていました。想定レンジ(あらかじめ幅で示された見通しの範囲)は、1つの数字の予想ではありません。幅で示されていること自体が、不確かさの表現です。三岡はぷくっとふくらみました(ふくらみ1回)。「幅の真ん中が答えではないのですね」。

教頭は言いました。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。幅は幅として読むのが約束です」。
要点2 30日に日銀・決算・物価が集中した
同じ展望では、30日に日銀の結果、東エレクやキオクシアの決算、都区部のCPIが集中するとされていました。材料が同じ日に重なると、ニュースの数が増えます。読むときは、金融政策の発表、会社の決算、物価の数字を、種類ごとに分けてメモします。決算(会社の成績の発表)は、売上や利益の数字で読みます。指数の動きと、1社の決算の話を混ぜないことが大事です。
要点3 ドル円の想定も幅で読む
展望では、ドル円の想定も155.5円から158.5円の幅で示されていました。為替の幅も、株価の幅と同じ読み方です。たとえ話を1つだけします。遠足の持ち物の目安量は、天気で変わる幅として示されます。幅の端と端の両方を見て準備するのが、幅の使い方です。想定レンジも同じで、端の数字まで見て、自分の確認事項を決めます。この点は、株と他の資産を比べる物差しを整理した記事でも紹介しましたが、比べる前に、数字の種類を分けることが土台です。
株や投資信託と、他の資産の特徴を比べる物差しを整理した解説です。
参考:株と投資信託の特徴を比べる読み方
井松仙人が最後に言いました。「決算の数字は、1社ずつ読むものじゃ」。三岡は、指数、決算、物価の3つを分けてノートに書きました。
要点4 想定と実績は別の欄に書く
週が終わったあとは、想定の幅と、実際の指数の動きを別の欄に書いて比べます。想定の幅の中に収まったかどうかを見る作業は、予想が当たったかどうかを競う話ではありません。幅の示し方が広かったのか、材料の出方が想定と違ったのかを確かめる記録です。井松仙人が言いました。「記録が残れば、次の週の読み方が育つのじゃ」。決算の実績も同じで、発表された数字を、想定の欄とは分けて書きます。
小テスト
問題:想定レンジの読み方として合うものはどれでしょう。A:真ん中の数字が約束された予想。B:幅で示された見通しで、端まで見る。C:決算の売上と同じ数字。
答えはBです。幅で示された数字は、幅として読みます。
今日の宿題
日本株のニュースを1つ選び、指数の数字と、会社の決算の数字を分けてメモしてください。5分でできます。
校長のひとこと
授業の間、眠っていたシーラカンス校長が目を開けました。「幅は幅、決算は決算じゃ」。そう言って、また眠りました。

上場制度や株価の公式情報は、日本取引所グループ(JPX)が公表しています。金融政策や物価の統計は、日本銀行が公式サイトで公表しています。決算短信などの適時開示は、TDnetで誰でも無料で確認できます。
合わせて読みたい
株と投資信託の特徴を比べた記事では、資産ごとの違いを比べる物差しをまとめています。指数の読み方とあわせて、比べ方の土台を確認したいときの参考になります。
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出典と確認日
- 出典:世界一やさしい投資の学校
- 確認日:2026年10月31日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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