ウハウハ高等学校/日本株の教室
ウハウハ高等学校日本株の教室

日本特殊陶業 2026年10月30日 四半期決算!

霞を食って、配当で暮らすのじゃ井松仙人/日本株の教室

朝のホームルーム

三岡新入生が、新聞を抱えて教室に駆け込んできました。

「先生、日本特殊陶業の決算です。純利益が2.1倍だそうですが、ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

驚いた三岡は、ぷくっとほっぺをふくらませました。

村野教頭が名簿を開き、出席をとります。

村野教頭は、今日のプリントを全員に配りました。

三岡は、表紙の大きな数字を見て目を丸くします。

窓際の席では、井松仙人が湯のみを手に、静かにうなずいていました。

日本特殊陶業の中間決算
純利益は2.1倍

2027年3月期
第2四半期
評価益の影響と通期予想の上方修正です
通期の純利益予想は1,250億円へ上方修正されました

1主要数字

項目実績前年同期比
中間純利益1,100億円2.1倍
第1四半期の四半期利益973億円+307.7%
7〜9月期の純利益127億円▲56.0%

2数字で見る

995億円第1四半期の投資有価証券評価益
2.1倍中間純利益の前年同期比

3予想と配当

通期の純利益予想1,250億円へ上方修正
年間配当178.5円へ増額修正
過去最高益6期連続で更新する見通し

4数字で見る

19.7%7〜9月期の売上営業利益率
1,250億円通期の純利益予想(前期比10.7%増)
ウハウハ高等学校

授業:日本特殊陶業の中間決算

村野教頭が黒板の前に立ちました。

教室の全員が、プリントに目を落としました。

「要点は3つです。今日は、利益の中身を見る練習をします」

村野教頭「要点は3つです。今日は、利益の中身を見る練習をします」

要点1:上期の最終利益

4〜9月の6か月分の合計が、上期の実績です。

純利益は、税金などを差し引いた最終的な利益です。

日本特殊陶業の第2四半期累計の純利益は、1,100億円でした。

前年同期と比べると、2.1倍に増えています。

会社が従来示していた予想は、7.3%の減益の見込みでした。

実績は一転して、増益で着地しています。

予想と実績の差を見ることは、決算を読む基本の作業です。

ただし、直近3か月の7〜9月期の数字は様子が違いました。

7〜9月期の純利益は127億円で、前年同期より56.0%減りました。

売上営業利益率も、20.5%から19.7%へ下がっています。

ウハウハ高等学校の無料診断

先生、ぼくに合うのはどれ?

あなたに合う証券会社が、3問・1分で分かります。

証券会社診断を受ける

上期の合計と、直近3か月では、数字の向きが分かれた決算です。

累計の数字だけでは、最近の勢いは分かりません。

だからこそ、3か月ごとの数字も並べて見ます。

要点2:評価益が押し上げた中身

上期の純利益が増えた背景には、大きな評価益があります。

第1四半期には、投資有価証券の評価益995億円が計上されました。

その期の四半期利益は973億円で、前年同期の307.7%増でした。

上期累計の最終利益の拡大は、この評価益の影響が大きい構図です。

評価益は、保有する株式などの価値が上がった分の利益です。

実際の売却がなくても、会計の計算では利益に数えられます。

本業の動きと、評価益のような一時的な数字は、分けて読む必要があります。

「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。大きな数字ほど、中身を確かめます」

村野教頭は、チョークで評価益の文字を囲みました。

要点3:通期予想の上方修正と配当

通期の純利益の予想は、1,050億円から1,250億円へ引き上げられました。

修正の幅は19.0%で、前期と比べると10.7%の増加となります。

ウハウハ高等学校のシミュレーション

数字で試してみよう

金額と年数を入れるだけで、この先の目安が出ます。

シミュレーションする

実現すれば、6期連続で過去最高益を更新する見通しです。

年間の配当は、157.5円から178.5円へ増額されました。

増配は、配当の計画を引き上げることです。

この金額は、1対2の株式分割のあとの金額です。

前期の205円は分割前の金額ですので、比べるときは注意が必要です。

株式分割のあとは、1株の金額の単位が変わります。

配当を比べるときは、分割の前後をそろえて見ます。

上方修正は、会社が年間の見通しを引き上げることです。

ここで、井松仙人がうなずきました。

「霞を食って、配当で暮らすのじゃ」

「仙人、増配の前に中身の確認ですよ」と三岡が笑います。

三岡新入生「仙人、増配の前に中身の確認ですよ」

教室の空気が、少しだけ和らぎました。

村野教頭は最後に、読み方の順番を伝えました。

「まず累計の数字を見て、次に直近3か月を見ます。最後に、年間の予想と比べます」

三岡は、その順番をノートの端に書き留めました。

小テスト

小テストです。日本特殊陶業の上期の純利益を押し上げた、大きな要因はどれですか。

A:投資有価証券の評価益 B:店舗の増加 C:社名の変更

答えはAです。第1四半期に995億円の評価益が計上されました。

ウハウハ高等学校の無料診断

先生、ぼくに合うのはどれ?

あなたに合う証券会社が、3問・1分で分かります。

証券会社診断を受ける

大きな数字を見たら、中身を分けて考えることが大切です。

校長のひとこと

シーラカンス校長は、職員室の水槽の中で眠っていました。

プリントの音で、校長が片目をゆっくり開けます。

水槽の泡が、静かに1つ上がりました。

「わしは4億年、売ったことがない。大きな数字ほど、静かに見る」

シーラカンス校長「わしは4億年、売ったことがない。大きな数字ほど、静かに見る」

校長はそう言って、また眠りにつきました。

三岡は、校長の言葉を小さく復唱しました。

上場制度や株価の公式情報は、日本取引所グループ(JPX)が公表しています。決算の速報値や業績の推移は、株探の銘柄ページでも確認できます。

合わせて読みたい

出典と確認日

  • TDnet適時開示「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)」

確認日:2026年10月30日

この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

この学科の記事を読む順に並べたページは、配当ハイギョの沼のまとめ|記事の一覧と読む順番です。

この記事が気に入ったら、シェアしてください

関連サイト

もっと深く学ぶなら、ウハウハ高等学校の入学案内へ。

入学案内を見るメールで受け取る

ウハウハ高等学校の最新コラムを、メールでもお届けします。

Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。