朝のホームルーム
朝の教室で、三岡新入生が小さな部品の写真を見せました。「村田製作所の決算が出ています。営業利益が48.9%も増えたそうです」。

村野教頭が出席をとりました。「三岡、出席。中間配当は35円です」。三岡はぷくっとふくらみました(ふくらみ1回)。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」。

井松仙人は言いました。「配当は1株あたりの金額じゃ。月の金額とは別の話じゃぞ」。日本株学科の朝です。
村田製作所の決算
営業利益は48.9%増
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1上期の主要数字
2主要数字の表
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 1兆907億6,400万円 | +20.8% |
| 営業利益 | 2,459億700万円 | +48.9% |
| 税引前利益 | 2,484億1,500万円 | +42.1% |
| 親会社帰属四半期利益 | 1,861億5,200万円 | +40.6% |
3通期予想と配当
4決算の読み方
授業:村田製作所の決算を読む
村野教頭は、村田製作所の決算を要点3つで教えました。期間は2026年4月から9月までの、第2四半期の累計です。使う数字は、TDnetで開示された決算短信のものです。
要点1:売上収益1兆907億円、営業利益は48.9%増
売上収益は1兆907億6,400万円で、前年同期比で20.8%増えました。営業利益は2,459億700万円で48.9%の増加です。税引前利益は2,484億1,500万円で42.1%増、親会社に帰属する四半期利益は1,861億5,200万円で40.6%増でした。
1株当たり四半期利益は102.4円です。上期の最終利益は、従来予想の1,610億円を上回って着地しました。直近3か月の7月から9月では、売上営業利益率が21.3%から25.1%へ上昇しています。売上の伸びよりも、利益の伸びが大きい決算です。
売上営業利益率は、売上に対して営業利益がどれだけ残ったかを見る数字です。村田製作所の直近3か月では25.1%まで上がりました。前の期と並べると、売上の伸びが利益にどうつながったかが見えてきます。
要点2:伸びの中身は、短信本文で確かめる
電子部品の需要は、データセンター向けなど、用途によって明暗が分かれます。どの製品分野がどれだけ伸びたかは、決算短信の本文に載る内訳で確かめます。伸び率の大きさだけを見て、理由を決めつけない読み方が大切です。
村野教頭は言いました。「数字の裏付けは、短信の中で探します。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」。井松仙人がうなずきました。「霞を食って、配当で暮らすのじゃ」。三岡が言いました。「先生、製品ごとの数字を順に読みます」。
決算を読むときは、伸び率の大きい数字に目を引かれがちです。その数字が、売上全体の中でどれだけの大きさの事業から出たかも確かめます。短信には製品分野別の内訳が載るため、教室では本文まで読む決まりです。
要点3:通期の純利益予想を3,960億円へ上方修正
通期の最終利益は、従来予想の3,380億円から3,960億円へ引き上げられました。修正幅は17.2%です。増益率は、従来の44.5%増から69.3%増へ拡大しました。従来の5期ぶりの過去最高益の予想を、さらに上乗せした形です。配当は、中間配当が35円です。
予想が引き上げられたときは、上期の実績と並べて読みます。下期に必要な利益は、通期予想から上期の実績を引くと出てきます。修正の幅が大きい会社ほど、下期の前提を短信で確かめる読み方をします。
村野教頭は黒板を指しました。「決算は、実績、内訳、予想の順に読みます」。三岡は、利益率の変化をノートに書き留めました。
上期の最終利益が従来予想を上回ったことは、通期予想の引き上げと並ぶ知らせです。実績が予想を上回る形は、決算の読み方の中でも基本の型の1つです。
中間配当は35円です。配当の金額は1株あたりで示されるため、受け取る金額は持っている株の数で変わります。
小テスト
問題です。村田製作所の通期の最終利益は、修正後の予想でいくらでしょうか。Aは1,610億円、Bは3,380億円、Cは3,960億円です。答えはCです。3,960億円が修正後の予想で、1,610億円は上期の従来予想になります。
校長のひとこと
教室の後ろで寝ていたシーラカンス校長が、ゆっくり目を開けました。「わしは4億年、売ったことがない。伸びは、内訳と一緒に読むものじゃ」。そう言って、また寝ました。

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出典と確認日
- TDnet適時開示「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年10月30日 14:00開示)
- 確認日:2026年10月30日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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