ウハウハ高等学校/日本株の教室
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Jパワー 2026年10月30日 四半期決算!

霞を食って、配当で暮らすのじゃ井松仙人/日本株の教室

朝のホームルーム

朝の教室に、三岡新入生が新聞を抱えて駆け込んできました。

「教頭先生、Jパワーの決算です。上期は減益なのに、7月から9月は大幅な増益だそうです。同じ会社の同じ年なのに、どうして違うのですか。」

三岡は出席簿をのぞき込みました。「先生、数字が途中で変わる決算は、どう読めばいいんですか。」

三岡新入生「先生、数字が途中で変わる決算は、どう読めばいいんですか。」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。

村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。井松仙人、今日も山から降りてきましたか。」

村野教頭「出席をとります。井松仙人、今日も山から降りてきましたか。」

井松仙人は窓際で目を細めました。「発電所の煙が見える日は、決算の日じゃ。」

Jパワーの決算
進捗率65.7%の読み方

2027年3月期
第2四半期
上期は減益、7月から9月は大幅な増益でした
経常利益は上期820億円、通期計画の65.7%まで進みました

1数字で見る

820億円上期の経常利益(前年同期比14.8%減)
425億円7月から9月の経常利益(同82.5%増)

2主要数字

項目数字
上期の経常利益820億円
通期計画の経常利益1,250億円
上期の進捗率65.7%
過去5年平均の進捗率46.9%

3予想と配当

読み方の軸期間を区切って読む
7月から9月の売上営業利益率6.6%から11.0%へ改善

4ポイント

  • 上期は減益、7月から9月は大幅な増益
  • 進捗率は過去5年平均を上回る65.7%
  • 下期の前提は短信で確認する
ウハウハ高等学校

授業:期間を区切って読む

村野教頭が黒板の前に立ちました。「Jパワー、電源開発の2027年3月期第2四半期決算です。要点は3つです。数字は短信のとおりに読みます。」

要点1:上期の経常利益は820億円

第2四半期累計、いわゆる上期の経常利益は820億円でした。前年同期と比べて14.8%の減少です。まずは、この「上期は減益」という事実が出発点になります。

上期は、4月から9月までの6か月分の合計です。第1四半期の落ち込みが大きかったため、後半の伸びだけでは取り戻しきれなかった姿です。

決算短信では、累計の数字が表の中心になります。最初に累計を押さえてから、直近3か月の動きを見る順番が、読み違いを減らします。

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要点2:7月から9月は大幅な増益に転じた

ところが、直近3か月の7月から9月だけを取り出すと、経常利益は425億円でした。前年同期と比べて82.5%増と、大きく伸びています。

売上営業利益率も、前年同期の6.6%から11.0%へ改善しました。第1四半期は、経常利益が前年同期比45.9%減でした。上期の中でも、前半と後半で景色が大きく変わった形です。

3か月の数字は、累計の数字と並べて示されます。累計だけでも、3か月だけでもなく、両方を並べる読み方が基本です。

第1四半期は45.9%減、7月から9月は82.5%増です。同じ上期の中でも、四半期ごとに増減の向きが入れ替わっています。

要点3:通期計画への進捗率は65.7%

会社が示す通期の経常利益の計画は1,250億円で、据え置かれました。上期の820億円は、この計画に対して65.7%まで進んだ計算です。

過去5年平均の進捗率は46.9%です。今期はそれを大きく上回っています。進捗率は、実績を計画で割った割合のことです。

進捗が速い決算では、下期の前提となる燃料価格や販売電力量を、短信で確かめる読み方が大切になります。割合が高いことと、その先の下期がどうなるかは、別の話として読みます。

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数字で試してみよう

金額と年数を入れるだけで、この先の目安が出ます。

シミュレーションする

進捗率が平均より高い場合、下期に計画の修正があるかどうかも、次回以降の開示で確かめる点になります。今回は据え置きという事実までが、今日の範囲です。

村野教頭が続けます。「この決算の軸は、期間を区切って読むことです。累計では減益、直近3か月では大幅な増益。どちらも同じ短信の中の事実です。」

井松仙人がひげをなでて

村野教頭が黒板を指しました。「もう1つ、数字の並び方を見ます。820億円という上期の数字の中に、425億円の直近3か月が含まれています。内訳を分けるだけで、決算の印象は変わります。」

笑いました。「霞を食って、配当で暮らすのじゃ。……いまふくらんだのは、霞のせいではないのう、三岡。」

村野教頭が出席簿を閉じます。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。増益も減益も、期間を分けて読めば、においではなく数字になります。」

小テスト

問題です。Jパワーの上期の経常利益820億円は、通期計画1,250億円に対してどれだけ進んだ計算ですか。

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  • A:46.9%
  • B:65.7%
  • C:82.5%

答えはBです。46.9%は過去5年平均の進捗率、82.5%は7月から9月の経常利益の増加率です。

校長のひとこと

教室の隅では、シーラカンス校長が寝ていました。目をうっすら開けて言います。「わしは4億年、売ったことがない。流れの速い川ほど、岸から測っておけ。」そう言うと、また目を閉じました。

シーラカンス校長「わしは4億年、売ったことがない。流れの速い川ほど、岸から測っておけ。」

上場制度や株価の公式情報は、日本取引所グループ(JPX)が公表しています。

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出典と確認日

  • TDnet適時開示「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年10月30日開示)
  • 決算速報報道(数字の照合)

確認日:2026年10月30日

この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

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