朝のホームルーム
2026年10月30日の朝、三岡新入生は老後のお金のプリントを持ってきました。「iDeCoの改正まで、あと1カ月ほどだそうです。副業をしている私にも関係がありますか」。
天楽先生はリーゼントをなでつけました。「やったるでぇ。銘柄は選ばんがの」。村野教頭が言いました。「iDeCoは、掛金と税金の仕組みを知ると、副業の確定申告との役割の違いが見えてきます」。
iDeCo改正は上限と年齢
副業の税金と一緒に
あと1カ月ほど
1報道で示された数字
2分けて読む2つの手続き
- 控除は両方で扱える
- 出した場所をメモする
3確かめる3手順
授業:iDeCo改正の2点と副業の税金
村野教頭は、要点を3つに分けて教えました。
要点1 改正の柱は「上限」と「年齢」の2点
2026年10月21日の報道では、iDeCo(個人型確定拠出年金。自分で掛金を出して運用し、老後に受け取る年金)の改正まであと1カ月ちょっとで、拠出上限の拡大と、加入可能年齢の引き上げがポイントだと、トウシルで報じられました。拠出(掛金を出すこと)の上限が広がると、毎月出せる額の天井が上がります。年齢の引き上げは、加入できる期間の話です。三岡はぷくっとふくらみました(ふくらみ1回)。「上限が上がれば、たくさん出すほうがよいのですか」。
教頭は言いました。「天井と、自分の家計は別の話です。まず仕組みです」。
要点2 掛金は所得控除、副業の税金とつながる
iDeCoの掛金は、その全額が所得控除(税金を計算する前の所得から引ける金額)の対象です。会社員の副業の所得にも所得税がかかるため、控除の仕組みは副業のある人の税金にも関係します。この点は、年末調整の変更点を整理した記事でも紹介しましたが、基礎控除などの見直しとあわせて、控除の全体像で読むのが大事です。
年末調整の変更点は、基礎控除の額や扶養の収入ラインなど、会社員の税金の土台を整理したテーマです。
参考:年末調整の変更点、基礎控除と扶養の収入ラインを整理
要点3 年末調整と確定申告の役割を分ける
会社員の給与の税金は、年末調整で精算されます。副業の所得は、原則として確定申告で申告します。iDeCoの控除は、年末調整でも確定申告でも扱えますが、書類の出し先が違います。たとえ話を1つだけします。学校の提出物は、担任に出す分と、職員室に出す分があります。中身が同じでも、出した場所を記録しておかないと、あとで探せません。税金の書類も、どの手続きで出したかをメモします。
要点4 引き出せない期間を先に知る
iDeCoの資産は、原則として60歳まで引き出せません。副業の収入が不安定な時期は、手元に残すお金との配分が大事です。天楽先生が言いました。「勢いで満額は禁物や。続く額が、本当の額や」。制度の判断に迷うときは、税理士などの専門家に確認してください。三岡が「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」と聞くと、教頭は「掛金の額は人それぞれです。今日覚えるのは、上限・年齢・控除の3語です」と返しました。
小テスト
問題:iDeCoの掛金の税金の扱いとして合うものはどれでしょう。A:全額が所得控除の対象。B:税金とは無関係。C:副業の所得だけが対象。
答えはAです。掛金は所得控除の対象で、年末調整や確定申告で扱います。
今日の宿題
自分の働き方(会社員・自営業など)で、iDeCoに加入できるかを公式の案内で探してください。5分でできる確認です。
校長のひとこと
授業の間、眠っていたシーラカンス校長が目を開けました。「老後の金は、仕組みを先に知るものじゃ」。そう言って、また眠りました。
合わせて読みたい
年末調整の変更点を整理した記事では、基礎控除の額や扶養の収入ラインをまとめています。iDeCoの控除とあわせて、会社員の税金の土台を確認したいときの参考になります。
出典と確認日
- 出典:トウシル
- 確認日:2026年10月30日
この記事は学習用の情報で、契約や投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
この学科の記事を読む順に並べたページは、放課後バイト科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。
この記事が気に入ったら、シェアしてください
