朝のホームルーム
三岡新入生は、水槽のガラスに貼られた予定表を、目を細めて見つめていました。
三岡「教頭、ドル円とFOMCと米国株って、どうして同じ週に並ぶんですか?予定が3つもあって、頭がぐるぐるします」
村野教頭が出席簿を開きました。
村野教頭「出席を取るぞ。ぐるぐるする理由は単純だ。会合の日程が重なる週だからだ。日付から読む練習をする」

三岡は予定表の多さに、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
会合が並ぶ週は日程から読む
ドル円は一時156円前半
3つ
1会合の日程
2読むときの2つの目
3確かめる3点
- 会合の日付と組織
- 事前発信があったか
- 発表文と見通しの差
授業:会合の日程と事前発信で読む
村野教頭は黒板に、2026年10月26日の為替の報道と書きました。
リスクオフ(不安が強まり、危ないと感じる資産を避ける動き)で、ドル円は一時156円前半へ動いたと報じられました。出典はザイFX!です。
要点1 まず会合の日程を並べる
村野教頭「1つ目。この週は会合が並ぶ。28日にFOMC(米国の金融政策を決める会合)、29日にECB(欧州の中央銀行側の会合)、30日に日銀会合と展望レポートがある、と報じられている」
スタモル留学生が、大きな尾びれをゆっくり動かしました。
スタモル留学生「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。でも、会合の日付は国ごとに違うデスよ」
村野教頭「そのとおり。米国株を読む子も、ドル円を見る子も、まず同じカレンダーを開く。日程が分かれば、どの日に何が発表されるかで身構えられる」
要点2 事前発信があるかを見る
村野教頭は、2026年10月25日の補助の報道も並べました。
FRB(米国の中央銀行にあたる組織)は、27日から28日にかけてのFOMCで事前発信のうえ、金利据え置きの見通しと報じられました。出典は日本経済新聞です。
村野教頭「2つ目。事前発信(会合の前に、考え方や方向をあらかじめ伝えること)があると、市場は結果だけでなく、発信と結果の差を見る。見通しとして報じられた内容と、実際の発表文を並べるのが読み方だ」
三岡「たとえばテストで考えるなら、範囲の予告と、本番の問題を比べる感じですか?」

村野教頭「近いな。予告があるのに身構えないと、本番で慌てる。逆に、予告どおりなら、慌てる材料は減る」
三岡はテストの言葉に、ぷくっ(ふくらみ2回)とふくらみました。
要点3 156円前半は通過点として置く
村野教頭「3つ目。ドル円が一時156円前半へ、という数字は、その時点の位置を示す材料だ。この先どちらへ動くかは、この記事では決めつけない」
村野教頭「筆者の整理はこうだ。米国株もドル円も、値段の数字だけを追うのではなく、28日のFOMC、29日のECB、30日の日銀会合という順番で、発表を1つずつ確かめる。発表の前に理由を決めつけず、発表の後に文面を読む」
- 会合の日付と、どの組織の会合か
- 事前発信や見通しの報道があったか
- 実際の発表文が、その見通しとどう違ったか
村野教頭「30日の日銀会合には展望レポートも並ぶ。展望レポート(日本銀行が経済や物価の見通しをまとめた資料)が出る日は、結果の文面だけでなく、見通しの書きぶりも読む対象になる。米国の会合と日本の会合で、読む資料が違う点も押さえておくといい」
三岡「数字の動きに飛びつく前に、カレンダーと文面ですね。発表の順番が分かるだけでも、少し落ち着いて読めそうです」
小テスト
問題です。会合が並ぶ週の読み方として、合うものはどれでしょう。
- A ドル円の数字だけ見て、会合の日程は見ない
- B 会合の日付と事前発信を並べ、発表文で確かめる
- C 見通しの報道だけで、実際の発表は読まない
答えはBです。米国株もドル円も、日程と発信を手がかりに、発表の中身で確かめる読み方が基本だからです。
今日の宿題
手帳やスマホのカレンダーに、28日のFOMC、29日のECB、30日の日銀会合の3つを書き入れてください。発表の後に、文面を1行だけメモします。
校長のひとこと
シーラカンス校長は、授業のあいだ眠っていましたが、最後に目を開けました。
校長「わしは4億年、売ったことがない。慌てる前に、日付を見るのじゃ」

校長はまた眠りました。
日本の金融政策や物価の統計は、日本銀行が公式サイトで公表しています。米国の金融政策は、連邦準備制度理事会(FRB)が公式サイトで公表します。為替に関する日本政府の発表は、財務省の公式サイトで公表されます。
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出典と確認日
- ザイFX!
- 日本経済新聞
- 確認日:2026年10月28日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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