朝のホームルーム
2026年10月29日の朝、三岡新入生は留学ノートを抱えてきました。「米国株の決算がたくさん出る週だそうです。何を見ればよいのですか」。
スタモル留学生が言いました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス」。村野教頭が言いました。「決算週は、会社名の多さに圧倒されず、見る数字を3つに決めます」。米国株の決算の授業です。

決算週は3つの数字
売上・利益・AI投資
約160社
1報道で示された数字
2決算で見る3つの数字
3読む3手順
授業:決算で見る3つの数字
村野教頭は、要点を3つに分けて教えました。
要点1 発表の顔ぶれと数
2026年10月25日の報道では、アルファベット、マイクロソフト、アマゾンなど、S&P500の約160社が決算を発表する予定だと、CNBCで報じられました。株探でも、来週の米主要企業決算として、この3社の名前が挙がっています。発表が多い週は、全部を追わず、まず大きな会社の決算から順に読みます。三岡はぷくっとふくらみました(ふくらみ1回)。「160社も、全部読むのですか」。

教頭は笑いました。「全部は読みません。順番を決めます」。
要点2 売上と利益
決算(会社が定期的に発表する成績の資料)で最初に見るのは、売上と利益の2つです。前の時期と比べて増えたか減ったか、その理由が会社の説明に書いてあるかを見ます。株価の動きの予想はしません。数字と説明を読むことが先です。
要点3 AI投資の金額
2026年10月25日の報道では、大きな技術会社の決算が堅調でも、膨らむAI投資への懸念が評価を打ち消すおそれがあると、Bloombergで報じられました。つまり今の決算では、売上と利益に加えて、AIへの設備投資(将来のために先に使うお金)の大きさが3つ目の数字になります。たとえ話を1つだけします。部活の会計報告では、集めた部費と使った部費と、来年へ残す道具代を分けて聞きます。決算も同じ分け方です。スタモル留学生が言いました。「ドル建ての数字も、分け方は同じデス」。
要点4 ドル建ての数字の読み方
米国株の決算は、ドル建てで発表されます。売上の増え方を見るときは、金額の大きさだけでなく、前の時期と比べた増減の割合もあわせて読みます。為替の動きで円に直した印象が変わるため、ドル建ての元の数字で比べるのが基本です。スタモル留学生が言いました。「比べる物差しを途中で変えないのが、決算の読み方デス」。
三岡が「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」と聞くと、教頭は「たとえば毎月5千円の勉強でも、順番は同じです。発表の予定、売上と利益、AI投資の大きさ。この3つをメモしてからニュースを開きます」と返しました。決算週は情報の量が多い時期です。量に流されず、物差しを先に決めることが、社会人1年目の大事な型になります。
もう1つ、決算の説明で使われる言葉にも注意します。会社が次の時期の見通しを示すとき、その数字は予定であって確定ではありません。予定と実績を分けてメモしておくと、次の決算のときに比べる材料になります。三岡はノートに、実績と予定の欄を分けて線を引きました。
小テスト
問題:米国株の決算週に、最初に見る数字の組み合わせとして合うものはどれでしょう。A:株価の予想だけ。B:売上と利益とAI設備投資。C:うわさの件数。
答えはBです。決算は、会社の数字と説明で読みます。
今日の宿題
名前を知っている米国企業を1社選び、決算の発表予定日を公式の案内で探してください。5分でできる確認です。
校長のひとこと
授業の間、眠っていたシーラカンス校長が目を開けました。「数は多くても、見る物差しは3つ」。そう言って、また眠りました。

各社の決算資料は、米証券取引委員会のSEC EDGARで会社ごとに確認できます。米国株の決算発表の日程は、NASDAQ決算カレンダーで確認できます。米国の金融政策は、連邦準備制度理事会(FRB)が公式サイトで公表します。
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出典と確認日
- 出典:株探、Bloomberg、CNBC
- 確認日:2026年10月29日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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