米国株・インデックス投資の本TOP5|ピラルク留学生が選ぶ川の地図

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朝のホームルーム

キーンコーンカーンコーン。ピラルク留学科の教室に、本の山を抱えたスタモル留学生が入ってきました。「川の地図を5冊えらんだデス!」

三岡新入生(アベニーパファー=世界最小級のフグ)は、山の下敷きになりかけています。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」ぷくっ(ふくらみ1回)。

村野教頭(エレファントノーズ)が出席をとります。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。本は、においで選ぶと失敗します」

米国株やインデックス投資の本は、書店の棚で迷いがちです。今日の5冊は、迷う時間を短くするための地図です。点数のつけ方も、全部見せます。

授業:採点のしかたとTOP5

教頭が黒板に書きました。「採点のものさし、5冊の順位、読む前の準備。この順番です」取り上げるのは、インデックス投資や長期投資の考え方を扱う本です(紹介文で確認できた範囲)。特定の銘柄の売買をすすめる記事ではありません。

採点のものさし

採点は3項目、各5点満点で、合計15点満点です。下の表のとおりです。

採点は、やさしさ、読み切りやすさ(ページ数)、定番度の3項目で各5点満点、合計15点満点。

読み切りやすさは、ページ数で決めます。300ページ以下が5点、301〜400ページが4点、401〜480ページが3点、481ページ以上が2点です。やさしさと定番度は、出版社の紹介文や刊行の歴史など、公開情報から学校がつけました。

採点は公開情報をもとにした学校内の独自評価で、実際に読んだ感想ではありません。5冊のページ数は、次のグラフのとおりです。

5冊のページ数。敗者のゲーム296、インデックス投資は勝者のゲーム330、ウォール街のランダム・ウォーカー512、株式投資第6版512、TRILLIONS 464。

下の順位ボードが、結果です。1位は14点の『敗者のゲーム』。4位と5位の差は、わずか1点でした。

順位は、1位敗者のゲーム14点、2位インデックス投資は勝者のゲーム12点、3位ウォール街のランダム・ウォーカー10点、4位株式投資第6版9点、5位TRILLIONS 8点。

1位 『敗者のゲーム』(原著第8版)

チャールズ・エリス著、日本経済新聞出版(日経BPM)、2022年1月刊、296ページ。やさしさ4、読み切り5、定番度5の14点です。

向くのは、最初の1冊を短く読み切りたい人です。出版社の紹介文によると、投資の成功は値上がり株を探すことではありません。自分が取れるリスクの範囲で、長期の計画と資産配分(お金を分ける割合)を立て、守り抜くことだと説いています。インデックス・ファンドを軸に、投資信託や確定拠出年金の選び方も解説。改訂版で6章が加わり、2020年のコロナ暴落と急回復も取り入れられたそうです。

三岡「薄い!持てる!」スタモル「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。でも本は、円建てで読めマス」

2位 『インデックス投資は勝者のゲーム』

ジョン・C・ボーグル著、パンローリング、2018年6月刊、330ページ。やさしさ4、読み切り4、定番度4の12点です。

向くのは、手数料の話から入りたい人です。著者は投資信託会社バンガードの創業者と紹介されています。目次には、インデックス投資、低コストのファンドの重要性、配当、ファンドの取り分、税金などが並びます。広い株式市場に連動するファンドを低い手数料で買い、長く持ち続ける方法を解説する本です。

三岡「創業者の本……名前だけで強そうです」教頭「名前の強さは、点数に入っていません」

3位 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(原著第13版)

バートン・マルキール著、日経BP(日本経済新聞出版)、2023年5月刊、512ページ。やさしさ3、読み切り2、定番度5の10点です。

向くのは、厚い本を読み切る時間があり、データの背景まで知りたい人です。紹介文によると、原著の初版は1973年で、米国で200万部を超えて読まれてきました。インデックス・ファンドでの運用が最善で、運用担当者が銘柄を選ぶファンドは長期では市場に負けやすい、という主張を過去のデータで支えます。第13版は、暗号資産やNFT、ミーム株も取り上げています。

三岡「512ページ……」ぷくっ(ふくらみ2回)。

4位 『株式投資 第6版』

ジェレミー・シーゲル、ジェレミー・シュワルツ著、日経BP、2025年3月刊、512ページ。やさしさ2、読み切り2、定番度5の9点です。

向くのは、長期投資の理論とデータを、じっくり確かめたい人です。紹介文によると、長期投資の理論を検証する本で、「史上最高の投資書10冊」の1つに選ばれたと紹介されています。第6版では、ファクター投資、効率的市場仮説、ESGリスク、インフレと金利の影響などの章が加わり、データは2021年まで更新されました。

教頭「紹介文のことばは、出版社のことばです。この点数は、あくまで学校内の目安です」

5位 『TRILLIONS(トリリオンズ)』

ロビン・ウィグルスワース著、日経BP、2024年2月刊、464ページ。やさしさ3、読み切り3、定番度2の8点です。

向くのは、読み物としてインデックス・ファンドの歴史を知りたい人です。紹介文によると、新聞記者の著者が、インデックス・ファンドが生まれて広まるまでを、関わった人々の物語として描いています。パッシブ投資(市場に連動する運用)の規模は26兆ドルを超えると紹介され、大手運用会社3社の影響力への批判にも触れています。定番度が低いのは刊行が新しいためで、内容の良し悪しではありません。

読む前の準備

どの本から読むにしても、先に自分のお金を整理しておくと、読んだあとに動きやすくなります。運用を始める前の準備は、別の解説記事でも詳しく書かれています。

収入と支出をつかみ、貯める仕組みをつくり、緊急用の資金を考え、制度や詐欺の手口まで確認する、運用前の準備手順の記事です。
参考:資産運用を始める前の準備の手順を整理

小テスト

この教室の採点で、読み切りやすさが5点になるのは何ページ以下? A 300ページ以下 B 500ページ以下 C 1,000ページ以下

答えはAです。300ページ以下が5点で、296ページの『敗者のゲーム』が当てはまりました。

今日の宿題

5冊のうち気になる1冊を選び、書店のサイトか図書館で、目次だけ読んでみましょう。買うか借りるかは、そのあとで大丈夫です。

校長のひとこと

寝ていたシーラカンス校長が、ぼそり。「……地図は、開いてこそじゃ。わしの枕は512ページ。まだ開いたことがない。わしは4億年、売ったことがない」また寝ました。

放課後・購買部

購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。本棚も準備中、札をかけて並べておりやす」

教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。

次回予告

次の教室はニュース耳より科です。和大先生は後ろ向きに泳ぐので、教室の入口もうしろ向きに入るのが決まりだそうです。

出典と確認日

確認日:2026年10月23日(書名・著者・出版社・刊行年・ページ数・内容紹介は、下の書籍情報ページで確認しました)

この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。