朝のホームルーム
朝の教室に、三岡新入生がノートパソコンを抱えて入ってきました。
「教頭先生、マイクロソフトの決算です。クラウドがすごく伸びたそうです。でも、パソコン向けは減ったとも聞きました。」
三岡は画面を教頭に向けました。「伸びた話と減った話、どっちが本当なんですか。」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。スタモルさん、今日も川を渡ってきましたか。」
スタモル留学生は、セーラー服の襟を正しました。「ハイ、渡ってきました。今日は雲の話ですね。」
マイクロソフトの決算
Azureは48%増
第1四半期
1数字で見る
2主要数字
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 922億7,900万ドル | +19% |
| 営業利益 | 459億ドル | +21% |
| EPS | 4.92ドル | +32% |
3予想と配当
4ポイント
- Azureの金額が初めて開示されました
- 次の四半期の売上高見通しは960億ドルから971億ドル
授業:部門ごとに分けて読む
村野教頭が黒板に書きました。「マイクロソフトの2027年6月期第1四半期、2026年7月から9月の決算です。要点は3つです。」
要点1:売上高は922億7,900万ドル、19%増
売上高は922億7,900万ドルで、前年同期比19%増でした。営業利益は459億ドルで21%増、純利益は366億ドルで32%増です。1株当たりの純利益、EPSは4.92ドルで32%増でした。
EPSは、純利益を株数で割った1株あたりの利益です。純利益とEPSの伸びがそろっているかどうかも、確認する点になります。
会社全体としては、増収と増益がそろった四半期です。ただし、伸び方は部門ごとに大きく違います。次の要点で内訳を見ます。
なお、純利益とEPSには、OpenAIへの投資による押し上げが含まれます。純利益で2億700万ドル、EPSで0.03ドルです。この影響を除いた非GAAPでは、純利益は364億ドルで18%増、EPSは4.89ドルで18%増でした。
要点2:Azureは48%増、金額が初めて示された
Microsoft Cloudの売上高は639億ドルで、30%増でした。伸びが加速しています。このうちAzureの売上高は331億6,500万ドルで、48%増です。
公式発表では、Azureの金額ベースの売上高が、今回初めて示されました。伸び率だけでなく、金額の大きさも見ます。Azureは331億ドルを超える規模で、48%伸びています。
一方で、Windows OEMとデバイスの売上高は22%減、Xboxのコンテンツとサービスは2%減です。全体の増収の内側に、強い部門と弱い部門が同居しています。
要点3:次の四半期の見通しと配当
会社は決算説明会で、次の四半期の売上高の見通しを示しました。960億ドルから971億ドルです。Azureの成長率は、恒常通貨ベースで49%から50%を見込むとしています。
見通しは、会社が示した範囲の数字です。960億ドルから971億ドルの幅で示されています。幅のある見通しは、1つの点ではなく、範囲で読むのが基本です。
配当は1株0.98ドルで、権利落ち日は11月19日、支払日は12月10日の予定です。当四半期の株主還元は、配当と自社株買いの合計で102億ドルでした。
三岡が手を挙げました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」村野教頭が答えます。「配当は月額ではありません。四半期ごとに、1株あたりで示される金額です。」

村野教頭が続けます。「この決算の軸は、部門ごとの違いです。全体の数字だけで読み終えず、内訳を分けて見ることが大切になります。」
スタモル留学生が手を挙げました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。……922億ドルを円に直すと、為替で毎日変わります。ドルのまま読むのが正確デス。」
村野教頭が出席簿を閉じます。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。伸びた部門だけでなく、減った部門も同じ表で読むことです。」
小テスト
問題です。マイクロソフトの決算で、今回初めて金額が示されたのはどれですか。
- A:Windows OEMの売上高
- B:Azureの売上高
- C:Xboxの売上高
答えはBです。Azureの売上高は331億6,500万ドルで、48%増でした。
校長のひとこと
教室の隅では、シーラカンス校長が寝ていました。目を開けて言います。「わしは4億年、売ったことがない。雲の上でも、足元の数字を見ておけ。」そう言うと、また寝ました。

決算資料を含む同社の公式開示は、米証券取引委員会のSEC EDGAR(MSFTの提出書類)で確認できます。株価や企業概要は、取引所のNASDAQ公式の銘柄ページでも確認できます。米国株の決算発表の日程は、NASDAQ決算カレンダーで確認できます。
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出典と確認日
- マイクロソフト公式プレスリリース「Microsoft Announces First Quarter Results」(2026年10月28日発表)
確認日:2026年10月30日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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