朝のホームルーム
三岡新入生が、番犬の首輪の絵がついたカードを持って教室に入ってきました。
「教頭先生、データドッグの決算です。売上が35%増えて、大口の顧客も2割増えたそうです。」
三岡は聞きました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。データドッグの決算を、売上と顧客数と現金に分けて読みます。」

データドッグ決算
売上は35%増の12億ドル
7〜9月期
1主要数字(ドル)
| 項目 | 今期 | 前年同期 |
|---|---|---|
| 売上 | 12億 | 8億8,565万 |
| 顧客数 | 約33,500社 | 約32,000社 |
| 大口顧客 | 4,860社 | 4,060社 |
2顧客と現金
3確かめる点
授業:35%増の売上と大口顧客を読む
村野教頭が黒板に要点を3つ書きました。
要点1:売上は12億ドルで35%増、調整後EPSは0.81ドル
データドッグの2026年7月から9月の決算です。売上は12億ドルで、前年同期の8億8,565万ドルから35%増えました。純利益は1億1,830万ドル、報告ベースのEPSは0.32ドルです。
一時的な項目などを除いた調整後EPSは0.81ドルでした。営業利益は、報告ベースで7,500万ドル(利益率6%)、調整後で3億3,400万ドル(利益率28%)です。同じ四半期でも、費用の扱いで利益率が大きく変わります。
スタモル留学生がセーラー服の袖をまくりました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。数字はドルで読みます。」
要点2:年間10万ドル以上の顧客は4,860社で20%増
9月末の顧客は約33,500社です。そのうち、年間の継続収入(ARR)が10万ドル以上の顧客は約4,860社で、前年同期の約4,060社から20%増えました。この大口顧客が、全体のARRの約91%を占めています。
基盤監視の製品群のARRは20億ドルを超え、前年同期比で30%台半ばの伸びだと会社は説明しています。売上だけでなく、顧客の広がりを示す数字もあわせて示されています。
村野教頭は言いました。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。だから売上と顧客数を分けて読みます。」

要点3:通期の売上見通しは45億1,500万から45億2,500万ドル
会社は見通しを示しました。次の四半期の売上は11億9,000万から12億ドル、通期の売上は45億1,500万から45億2,500万ドルです。通期の調整後EPSは2.73ドルから2.75ドルとしています。
営業キャッシュフローは2億9,000万ドル、フリーキャッシュフローは2億5,100万ドルでした。9月末の現金と有価証券は52億ドルです。見通しは実績とは分けて確かめます。
ここで、データドッグの決算の読み方を整理します。最初に売上と利益を置き、次に大口顧客の数とフリーキャッシュフローを見ます。全体の数字だけでは、伸びた場所と抑えられた場所は分からないからです。
三岡はうなずきました。「全体と内訳を順番に置くと、見出しの印象だけで終わりませんね。」教頭は黒板をたたきました。そのとおりです。数字は、比べる相手と並べて初めて意味を持ちます。前年同期と比べる癖をつけます。
最後に、会社が出した見通しを見ます。見通しは約束ではなく、会社の今の前提です。前の見通しから変わった点だけを拾い、数字の根拠は公式発表で確かめます。この順番が、決算を読むときの基本です。
小テスト
この決算で、教頭が売上の伸びと並べて確かめるよう言ったものはどれでしょう。
A:売上だけを見る B:年間10万ドル以上の顧客数とフリーキャッシュフローを並べて見る C:社名の由来だけを見る
答えはBです。売上の伸びと、顧客の広がりと現金の残り方を並べることが、決算を読む基本だからです。
校長のひとこと
シーラカンス校長は授業のあいだ寝ていましたが、目をひとつ開けました。
「顧客数まで見るのじゃ。わしは4億年、売ったことがない。」
校長はまた寝ました。
決算資料を含む同社の公式開示は、米証券取引委員会のSEC EDGAR(DDOGの提出書類)で確認できます。株価や企業概要は、取引所のNASDAQ公式の銘柄ページでも確認できます。米国株の決算発表の日程は、NASDAQ決算カレンダーで確認できます。
合わせて読みたい
出典と確認日
- データドッグ公式プレスリリース「Datadog Announces Third Quarter 2026 Financial Results」(GlobeNewswire、2026年11月4日発表)
- 決算速報メディアの要約(2026年11月4日配信)で主要数字を照合
確認日:2026年11月5日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。
先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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