朝のホームルーム
三岡新入生が、LANケーブルの絵がついたカードを持って教室に入ってきました。
「教頭先生、アリスタネットワークスの決算です。売上が58.5%も増えて、上場以来で一番の伸びだそうです。」
三岡は聞きました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。アリスタネットワークスの決算を、売上と利益率に分けて読みます。」

アリスタ決算
売上は58.5%増の36億ドル
7〜9月期
1主要数字(ドル)
| 項目 | 今期 | 前年同期 |
|---|---|---|
| 売上 | 36億5,760万 | 23億830万 |
| 純利益 | 15億6,040万 | 8億5,300万 |
| EPS/調整後EPS | 1.22/1.20 | 0.67/0.77 |
2売上の内訳
3確かめる点
授業:上場以来の伸びと利益率を読む
村野教頭が黒板に要点を3つ書きました。
要点1:売上は36億5,760万ドルで58.5%増、純利益は15億6,040万ドル
アリスタネットワークスの2026年7月から9月の決算です。売上は36億5,760万ドルで、前年同期の23億830万ドルから58.5%増えました。前四半期からも20.5%増です。会社は、上場以来で一番大きい前年同期比の伸びだとしています。
純利益は15億6,040万ドルで、前年同期の8億5,300万ドルから増えました。報告ベースのEPSは1.22ドル、調整後EPSは1.20ドルです。前年同期はそれぞれ0.67ドルと0.77ドルでした。
スタモル留学生がセーラー服の袖をまくりました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。数字はドルで読みます。」
要点2:製品が31億9,000万ドル、営業利益率は調整後49.1%
売上の内訳は、ネットワーク機器などの製品が約31億9,000万ドル、サービスが4億6,760万ドルです。製品の割合が全体の87%を占めています。
営業利益率は、報告ベースで44.9%、調整後で49.1%でした。前年同期はそれぞれ42.4%と48.6%です。売上が大きく伸びても、利益率が大きく崩れていない点が数字で示されています。なお、報告ベースの利益には、戦略投資の評価益1億3,450万ドルが含まれます。
村野教頭は言いました。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。だから売上と利益率を分けて読みます。」

要点3:次の四半期の売上見通しは39億から40億ドル
会社は次の四半期の見通しを示しました。売上は39億から40億ドル、調整後の営業利益率は48%から49%、調整後EPSは1.26ドルから1.30ドルとしています。
会社自身が前の四半期に出した今期の売上見通しは約33億ドルでした。実績はそれを大きく上回っています。見通しと実績の差も、決算を読むときの確かめどころです。
ここで、アリスタネットワークスの決算の読み方を整理します。最初に売上と利益を置き、次に製品とサービスの売上と利益率を見ます。全体の数字だけでは、伸びた場所と抑えられた場所は分からないからです。
三岡はうなずきました。「全体と内訳を順番に置くと、見出しの印象だけで終わりませんね。」教頭は黒板をたたきました。そのとおりです。数字は、比べる相手と並べて初めて意味を持ちます。前年同期と比べる癖をつけます。
最後に、会社が出した見通しを見ます。見通しは約束ではなく、会社の今の前提です。前の見通しから変わった点だけを拾い、数字の根拠は公式発表で確かめます。この順番が、決算を読むときの基本です。
小テスト
この決算で、教頭が売上の伸びと並べて確かめるよう言ったものはどれでしょう。
A:売上だけを見る B:製品とサービスの内訳と営業利益率を並べて見る C:配当だけを見る
答えはBです。売上の伸びと、内訳と利益率を並べることが、決算を読む基本だからです。
校長のひとこと
シーラカンス校長は授業のあいだ寝ていましたが、目をひとつ開けました。
「利益率まで見るのじゃ。わしは4億年、売ったことがない。」
校長はまた寝ました。
決算資料を含む同社の公式開示は、米証券取引委員会のSEC EDGAR(ANETの提出書類)で確認できます。株価や企業概要は、取引所のNASDAQ公式の銘柄ページでも確認できます。米国株の決算発表の日程は、NASDAQ決算カレンダーで確認できます。
合わせて読みたい
出典と確認日
- アリスタネットワークス公式プレスリリース「Arista Networks, Inc. Reports Third Quarter 2026 Financial Results」(BusinessWire、2026年11月3日発表)
- 決算速報メディアの要約(2026年11月3日配信)で主要数字を照合
確認日:2026年11月5日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。
先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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