朝のホームルーム
三岡新入生が、送電線の絵の絵がついたカードを持って教室に入ってきました。
「教頭先生、PPLの決算です。利益が増えて、長期の成長目標まで引き上げたそうです。」
三岡は聞きました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。PPLの決算を、今期の利益と長期の計画に分けて読みます。」

PPL決算
成長目標は年7%から9%へ
7〜9月期
1主要数字(ドル)
| 項目 | 今期 | 前年同期 |
|---|---|---|
| 営業売上 | 24億9,700万 | 22億3,900万 |
| 純利益 | 3億6,700万 | 3億1,800万 |
| EPS/継続事業EPS | 0.49/0.54 | 0.43/0.48 |
2部門別の継続事業EPS
3確かめる点
授業:増えた利益と長期の計画を読む
村野教頭が黒板に要点を3つ書きました。
要点1:売上は24億9,700万ドルで11.5%増、継続事業のEPSは0.54ドル
PPLの2026年7月から9月の決算です。営業売上は24億9,700万ドルで、前年同期の22億3,900万ドルから11.5%増えました。純利益は3億6,700万ドルで、前年同期の3億1,800万ドルから増えました。
報告ベースのEPSは0.49ドルで、前年同期の0.43ドルから上がりました。特別項目を除いた継続事業のEPSは0.54ドルで、前年同期の0.48ドルから増えました。継続事業の利益は4億1,100万ドルです。
スタモル留学生がセーラー服の袖をまくりました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。数字はドルで読みます。」
要点2:部門別ではケンタッキーが0.30ドル、ペンシルベニアが0.25ドル
継続事業のEPSを部門別に見ると、ケンタッキー規制事業が0.30ドル、ペンシルベニア規制事業が0.25ドル、ロードアイランド規制事業が0.05ドルでした。利益の中心は規制事業です。
ペンシルベニアでは、データセンター向けの電力需要のパイプラインが約35.3ギガワットまで積み上がったと会社は説明しています。需要の見込みと、今期の実績は分けて読みます。
村野教頭は言いました。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。だから実績と計画を分けて読みます。」

要点3:長期のEPS成長目標を年7%から9%へ引き上げ
会社は2026年の継続事業EPSの見通しを1.92ドルから1.96ドルへ絞り込みました。2027年の見通しは2.06ドルから2.14ドルです。長期のEPS成長目標は、従来の年6%から8%を、年7%から9%へ引き上げました。
2027年から2030年の設備投資計画は250億ドルです。合弁会社のInvitium Energyは、データセンター向けに約2ギガワットの発電容量で条件に合意したと発表しました。計画は前提の話として読みます。
ここで、PPLの決算の読み方を整理します。最初に売上と利益を置き、次に部門ごとの利益と長期の計画を見ます。全体の数字だけでは、伸びた場所と抑えられた場所は分からないからです。
三岡はうなずきました。「全体と内訳を順番に置くと、見出しの印象だけで終わりませんね。」教頭は黒板をたたきました。そのとおりです。数字は、比べる相手と並べて初めて意味を持ちます。前年同期と比べる癖をつけます。
最後に、会社が出した見通しを見ます。見通しは約束ではなく、会社の今の前提です。前の見通しから変わった点だけを拾い、数字の根拠は公式発表で確かめます。この順番が、決算を読むときの基本です。
小テスト
この決算で、教頭が今期の実績と分けて確かめるよう言ったものはどれでしょう。
A:長期の成長目標と設備投資計画を見る B:売上だけを見る C:配当だけを見る
答えはAです。目標や計画は会社の前提であって実績ではないので、今期の数字と分けて見ることが決算を読む基本だからです。
校長のひとこと
シーラカンス校長は授業のあいだ寝ていましたが、目をひとつ開けました。
「計画は計画、実績は実績じゃ。わしは4億年、売ったことがない。」
校長はまた寝ました。
決算資料を含む同社の公式開示は、米証券取引委員会のSEC EDGAR(PPLの提出書類)で確認できます。株価や企業概要は、取引所のNASDAQ公式の銘柄ページでも確認できます。米国株の決算発表の日程は、NASDAQ決算カレンダーで確認できます。
出典と確認日
- PPL公式プレスリリース「PPL Corporation Delivers Strong Third-Quarter 2026 Earnings; Raises Long-Term EPS Growth Outlook」(2026年11月6日発表)
- 決算速報メディアの要約(2026年11月6日配信)で主要数字を照合
確認日:2026年11月7日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。
先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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