朝のホームルーム
2026年11月4日の朝、三岡新入生は海外市場のメモを持って、ピラルク留学科の教室に入りました。「先生、2026年10月24日の話題で、米国の主要3指数がそろって下がり、ハイテク株は持ち直したとあります。指数が3つあると、読み方も3通りですか」。
村野教頭は出席を取りながら言いました。「指数ごとの中身を分けることが入口です」。スタモル留学生はセーラー服の袖を直して言いました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス」。

経費率は3本で違う
S&P500の費用比べ
年0.03%から
1案内に出た経費率
2年額に直した2つ
- 連動先は同じS&P500
- 費用の目安は年額で見る
3比べる順番3つ
授業:S&P500の経費率をETF3本で比べる
要点1 主要3指数は、集める会社の範囲が違います
村野教頭は、要点を3つに分けて教えました。ダウ平均は、米国の大きな会社30社で作る指数です。S&P500は、米国の大きな会社500社で作る指数です。ナスダック総合は、ナスダック市場に上場する会社全体で作る指数で、ハイテク分野の会社の重みが大きい作りです。2026年10月24日、Reutersでは、米国株式市場で主要3指数がそろって下落し、ハイテク株は持ち直したと伝えられました。三岡はぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか? 指数が下がった理由は、もう決まったのですか」。

教頭は言いました。「理由の断定はしません。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。3指数がそろって動いたという記録と、理由の話は分けて置きます」。範囲の違う3指数を並べると、市場全体の動きと、分野ごとの動きを分けて読めます。
要点2 同じS&P500でも、ETFの経費率は違います
ETF(証券取引所で売買できる投資信託)の中には、S&P500への連動を目指すものがあります。経費率は、持っている間に運用の費用として差し引かれる割合です。各運用会社の商品の案内では、VOO(バンガード)は年0.03%、IVV(ブラックロックのiShares)は年0.03%、SPY(ステート・ストリート)は年0.0945%とされています。1万ドルを1年持つ場合の費用の目安は、VOOとIVVが年3ドル、SPYが年9.45ドルです。連動先が同じS&P500でも、経費率は同じではありません。
つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理した記事でも紹介しましたが、枠の違いと商品の費用は、別の欄で分けて確かめる話です。枠を決める話と、持つ間の費用を見る話は、順番を分けて読みます。
参考:つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理
たとえ話を1つだけします。同じ体育館を使う部活でも、道具の管理にかかる手間は部ごとに違います。連動先が同じでも、運用の費用が商品ごとに違うという置き換えで読むと、経費率の表が読みやすくなります。
要点3 費用は、持つ年数と金額で確かめます
経費率は割合の数字のため、持っている金額と年数で、実際の費用の目安が変わります。割合が小さい差でも、金額が大きく、年数が長くなれば、費用の差も広がります。比べるときは、連動先の指数、経費率、年額に直した費用の目安の3点を、同じ表の欄で並べます。三岡はぷくっ(ふくらみ2回)とふくらみました。「割合を年額に直すと、差が見えるのですね」。
教頭が最後に言いました。「比べ方に迷うときは、公式の案内を持って専門家や相談窓口に確かめる」。三岡はノートに、指数、経費率、年額の3つの欄を書きました。費用の数字は、商品の案内の確認日と一緒にメモしておくのが、ピラルク留学科の読み方です。
スタモル留学生が補足しました。「数字はドルで置くのがワタシ流デス」。費用の目安はドル建ての計算例であり、円に直すときは為替の数字が加わります。為替の話は別の記録として分け、費用の比べ方は費用の欄だけで読む順番を続けます。三岡は「欄を分けるのですね」と言いました。
小テスト
問題:S&P500に連動するETFの経費率の読み方として合うものはどれでしょう。A:連動先が同じでも、経費率は商品ごとに違う。B:連動先が同じなら、経費率も全て同じ。C:経費率は、買うときだけ払う費用。
答えはAです。経費率は商品ごとに決まり、持っている間に差し引かれます。
今日の宿題
S&P500に連動するETF3本の経費率を、1万ドルを1年持つ場合の年額に直してメモしてください。計算は割合を金額にかけるだけです。5分でできます。
校長のひとこと
授業の間、眠っていたシーラカンス校長が目を開けました。「同じ川でも、水の管理は船ごとに違うものじゃ」。そう言って、また眠りました。

経費率などの公式数値は、運用会社のバンガード公式(VOO)で確認できます。同じ指数に連動するETFの公式情報は、iShares公式(IVV)でも確認できます。SPYの経費率や組入銘柄は、ステート・ストリート公式(SPY)で公表されています。
合わせて読みたい
つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理では、NISAの2つの枠の違いを制度の面からまとめています。枠の話と商品の費用の話を分けて読むときの参考になります。
出典と確認日
- 出典:Reuters
- 出典:各運用会社の商品の案内
- 確認日:2026年11月4日
この記事は学習用の情報で、契約や投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
海外の指数や費用の比べ方を扱う毎日のコラムは、メールマガジンでもお届けしています。登録の手続きの案内はサイト内にあります。
この学科の記事を読む順に並べたページは、ピラルク留学科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。
この記事が気に入ったら、シェアしてください
関連サイト
- コミッターズ:営業と販路開拓の実務コラム
- 令和の総合商社:あらゆる商いを、ひとつの窓口から
- SAMURAI TIMES:経営者のための士業情報メディア
- ニコニコデスク:仕事と暮らしの実務メディア
- 今日一日:心と生き方を整えるメディア
- HYPE:クリエイターのためのメディア
- 源氏小町:美容と健康のメディア
- Antithesis:常識を疑うメディア
- BUTSU×2:スキルと物の物々交換
- みんなの企業新聞:経営者の出会いと販路づくりの新聞
- ENERGY BANK:系統用蓄電池の専門メディア
- はてなブログ(ウハウハ高等学校|投資の教室):投資の教室
- アメブロ(令和の総合商社):令和の総合商社のアメブロ
- note(コミッターズ):コミッターズのnote
