朝のホームルーム
開票速報は、夜明け前に結論を出しました。三岡新入生が、星条旗の絵がついたカードを持って教室に入ってきました。
「教頭先生、米国中間選挙です。野党の民主党が、上院も下院も取り返したそうです。株は上がった日なのに、先物は夜に揺れたと聞きました。」
三岡は聞きました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

三岡のほっぺが、ぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。
村野教頭が長い鼻で出席簿を開きます。「出席をとります。今日は総括です。確定した議席と市場の数字を、順番に分けて読みます。」

米国中間選挙
民主党が両院を奪還
総括編
1議席数(AP当選確実ベース)
| 対象 | 民主党系 | 共和党 |
|---|---|---|
| 上院(100議席) | 54 | 44 |
| 下院(435議席) | 当選確実222 | 当選確実138 |
| 州知事(50州) | 27以上 | 20 |
2市場の数字
3確かめる点
授業:両院奪還の確定情報と市場の反応を読む
村野教頭が黒板に要点を2つ書きました。
要点1:民主党が上下両院の多数派を奪還、上院は54議席まで到達
AP通信の当選確実報道では、民主党系が上院で54議席に達し、過半数の51議席を超えました。下院も当選確実が222議席に達し、過半数の218議席を超えたため、APは下院も民主党の勝利と報じました。上下両院とも多数派が確定したので、今日の授業は総括編です。
上院で共和党から民主党へ移ったのは、ノースカロライナ、サウスカロライナ、オハイオ、テキサス、カンザス、アイオワ、メインの7州です。テキサスでは民主党が1994年以来の州全体の選挙の勝利と報じられました。まだ当選確実が出ていないのは上院のアラスカとミシシッピの2レースで、最終の議席数はここで動きます。確定した多数派と、未確定の残りは分けて読みます。
州知事選は、開票が進んだ時点で民主党が少なくとも27州、共和党が20州を押さえ、3州が未確定です。議会と知事の両方で、民主党が押し返した選挙でした。
スタモル留学生がセーラー服の袖をまくりました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。議席もドルも、数字で読みます。」
要点2:選挙当日の株はまちまち、結果後は先物が揺れて金利とドルが下がった
選挙当日の11月3日の米国市場は、ダウ平均が51,786.72ドルで0.38%下がり、S&P500は7,568.92で0.36%上がり、ナスダックは25,372.01で0.83%上がりました。半導体などテック株の買い戻しが指数を支えました。
開票が進むと受け止めは変わります。ロイターの報道では、米株先物は夜間に最大で約2%下がったあと持ち直し、プラス圏へ戻りました。米10年債の利回りは4.92%へ下がり、ドル円は1ドル158.12円へドル安・円高方向に動きました。民主党の議会が財政の拡大を抑えるという見方と、AIへの規制の監視が強まるという警戒が、同時に相場を動かしています。
村野教頭は言いました。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。だから終値と先物と金利を分けて読みます。」

米国の選挙日程や候補者の公式情報は、連邦選挙委員会(FEC)で確認できます。選挙の仕組みや投票の案内は、米政府公式ポータルUSA.govに掲載されています。選挙後の議会構成は、米下院の公式サイトで確認できます。
合わせて読みたい
小テスト
今回の選挙で、AP通信の当選確実報道で確定したことはどれでしょう。
A:大統領が交代した B:民主党が上下両院の多数派を奪還した C:関税が全て撤廃された
答えはBです。大統領は変わらず、変わったのは議会の多数派です。関税は大統領の権限で動く部分が大きいので、撤廃と決めつけないことが大事だからです。
校長のひとこと
シーラカンス校長は授業のあいだ寝ていましたが、目をひとつ開けました。
「多数派が替わっても、数字で読む順番は替わらんのじゃ。わしは4億年、売ったことがない。」
校長はまた寝ました。
出典と確認日
- AP通信の選挙結果ページ(下院・上院、2026年11月4日確認)と、APの当選確実報道を伝えた日経アジアのライブ報道(2026年11月4日17時10分更新)で議席数を確認
- 州知事選の集計はAPの集計に基づくガーディアンの集計(2026年11月4日確認)
- 11月3日の米国市場の終値はアジア経済などの市場報道、結果後の先物・米10年債利回り・ドル円はロイターの2026年11月4日報道で確認
確認日時:2026年11月4日20時(日本時間)。議席数はAPの当選確実ベースで、州の公式認定前の数字です。未確定レースの結果で最終議席数は動きます。
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。
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