この授業では、新NISAの本の選び方がわかります。発行年月、ページ数、対象読者の3つで比べます。
朝のホームルーム
三岡新入生が、始業のチャイムに遅れて駆け込んできました。しかも、足元には、書店の紙袋。ただ、中身は空です。
「す、すみません。本屋の棚の前で、40分、固まってました。だって、新NISAの本が、ずらーっと並んでいて」
まず、村野教頭が出席簿を閉じます。「遅刻は遅刻ですが、理由は理解しました。確かに、本屋の棚は、魚の群れより迷います」

さて、今日の軸は、新NISAの本の選び方、つまり「1冊目に選ぶ基準」です。本代は1冊1,500円ほど。でも、制度が古い本を選ぶと、読んだ時間がもったいない。しかも、ランチ1回ぶんの本代より、読む時間のほうが高くつきます。だから、選ぶ前の30秒で、それを防げます。ぷくっ(ふくらみ1回)。
新NISAの本の選び方
3つのものさし
で並べる
1見る場所は3つ
23冊を同じ型で並べる(発行の順)
| 本 | 発行 | ページ | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 新NISA入門 | 2023年12月 | 160 | 初心者向けの解説あり |
| 世界一やさしい新NISAの始め方 | 2024年4月 | 256 | 入門書 |
| 新NISA2.0 | 2024年6月 | 216 | 投資2年目から |
31日10ページ読む場合の日数
4見るときの注意
- 内容を読んだわけではない
- 結果が約束される本はない
- 細かい制度は金融庁のページで
5制度の変わり目
授業:新NISAの本の選び方、1冊目に選ぶ基準
そこで、教頭が黒板に書きました。「並べる本は3冊。まず、同じ型で比べます。つまり、順位ではなく、ものさしの当て方の練習です」
たとえ話は、購買部のパンの棚。たとえば、賞味期限、大きさ、誰向けか。パンを選ぶときのように、本の選び方にも見る場所が決まっています。
本の選び方のものさしは3つ
1つ目は、発行年月です。なぜなら、制度の本は、制度が変わると古くなります。金融庁のページには、2024年1月から新しいNISAが開始された、と書かれています(2026年10月25日確認)。さらに、2027年1月からつみたて投資枠の年齢要件が撤廃される、とも書かれています。
2つ目は、ページ数です。特に厚い本は、読み切る前に止まりがち。3つ目は、出版社の紹介文が「誰向け」と書いているか。つまり、はじめて向けか、2冊目向けか、です。

つまり、図のとおり、見る場所は「発行年月」「ページ数」「誰向けか」の3つです。
「ふむ。積んだ本は、わしより古いのう」とホズミ先生。「じゃが、特に制度の本は、積むほど古くなるぞ」
また、制度の中身は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円という、2つの枠の違いを制度から整理した記事です。
参考:つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理
本の選び方|3冊を同じ型で並べる
並べ方は、発行年月の順です。つまり、順位ではありません。また、公式ページに書いてあることだけを書きます。なお、内容を読んだわけではありません。
『新NISA入門』(ダイヤモンド・ザイ編集部 編/ダイヤモンド社)
2023年12月発行、160ページ。章立ては、プロローグのあと、第1章が口座の選び方、第2章がつみたて投資枠の使い方、第3章が成長投資枠、と続きます。さらに、第4章はQ&A、第5章は投資家10人の戦略です。
また、出版社の紹介文は、株や投信をこれから始めたい初心者向けの解説もある、としています。つまり、制度が始まる1か月前の発行です。
『世界一やさしい新NISAの始め方』(小林亮平/KADOKAWA)
2024年4月発売、256ページ。出版社の紹介は、投資の基礎から始め方、銘柄選び、出口戦略までをまとめた入門書です。
20代から60代まで、年代別の戦略があり、初心者がつまずく疑問はQ&Aで答える、とされています。ただ、ページ数は3冊の中でいちばん多いです。
『新NISA2.0』(江守哲/講談社)
2024年6月発売、216ページ。全7章で、第1章は「5分割」の考え方。また、ほかの章には、インド株、テーマ株、ゴールドなど、個別の題材も並びます。
さらに、出版社の紹介文は、「投資2年目から」「初心者NISAから一歩先へ」と書いています。つまり、ものさし③に当てると、2冊目以降の棚の本です。
さて、下の図は、3冊の並びです。

ページ数を、たとえば1日10ページ読む場合の日数にすると、下の図になります。ちなみに、160ページなら16日、256ページなら26日です。

三岡は電卓を叩いて、ぷくっ(ふくらみ2回)。「26日って、ひぇっ、それ、月いくらからですか? あ、月じゃなくて日でした」。そして、教頭は静かにうなずきました。

「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。ですが、この3冊の本の選び方は、においではなく、物差しです。ただし、どの本も、読んで投資の結果が約束されるわけではありません」
なお、お金の判断や税金の細部は、公式サイトや専門家で確かめましょう。特に、ここは細かいので、金融庁のページを見てください。
小テスト|本の選び方
問題:書店の棚で、新NISAの本の選び方として、最初に見るとよい3か所はどれでしょうか。
- A 表紙の写真の派手さ、帯の色、本のにおい。
- B 発行年月、ページ数、出版社の紹介文の対象読者。
- C 著者の名前の字数、目次の長さ、帯の部数。
答えはBです。つまり、制度の本の選び方では、発行年月で古さが決まります。ページ数で読み切れるかが決まります。そして、対象読者で今の自分に合うかが決まります。
今日の宿題|本の選び方の第一歩
まず、書店かネット書店の画面で、新NISAの本を1冊開きます。次に、発行年月とページ数だけ、スマホのメモに書き写してください。もちろん、買わなくて構いません。これが本の選び方の第一歩です。5分で終わります。
校長のひとこと|本の選び方
ぐうぐう寝ていたシーラカンス校長が、片目を開けました。「…つまり、発行年月は、本の誕生日じゃ。だから、誕生日を見てから、選びなさい。わしは4億年、売ったことがない」。そう言って、また寝ました。

放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中なので、棚はもう少々お待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次の教室は、バンカラ姿の井松仙人がいる配当ハイギョの沼です。配当(会社から株主へのお礼のお金)の見方を、ゆっくり教わります。
合わせて読みたい
出典と確認日
- 金融庁「NISAを知る:NISA特設ウェブサイト」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
- ダイヤモンド社「一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISA入門」https://www.diamond.co.jp/book/9784478119297.html
- KADOKAWA「イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方」https://www.kadokawa.co.jp/product/322312001259/
- 講談社「初心者でも失敗しない「世界基準のお金の増やし方」 新NISA2.0」https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000395812
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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