朝のホームルーム
朝の教室です。三岡新入生(アベニーパファー)が、新聞を抱えて入ってきました。「先生、SBIホールディングスの決算、純利益が過去最高だそうです。金融の会社って、数字が大きすぎてピンときません」
村野教頭(エレファントノーズ)が出席をとります。「三岡、出席。大きい数字ほど、項目ごとに分けて読むものです。今日は収益、税引前利益、純利益の3つに絞ります」
井松仙人(ハイギョ)が目を開けました。「霞を食って、配当で暮らすのじゃ。配当の発表もあったはずじゃぞ」三岡はぷくっ(ふくらみ1回)とふくらみました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

SBIホールディングスの中間決算
純利益は39.1%増で過去最高
中間決算
1主要数字
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 収益 | 1兆575億1,500万円 | +17.2% |
| 税引前利益 | 3,243億600万円 | +52.9% |
| 純利益 | 2,305億7,200万円 | +39.1% |
2数字で見る
3事業別の姿
4読み方のポイント
- 累計の伸びと直近3か月の伸びを分けて確認します
- 増えた事業と減った事業を、内訳で確かめます
授業:SBIホールディングスの中間決算を読む
村野教頭が黒板の前に立ちました。「SBIホールディングスが2026年11月2日に発表した、2027年3月期第2四半期(中間期)の決算短信〔IFRS〕です。要点は3つです」
要点1:純利益は39.1%増の2,305億円で過去最高
2026年4月から9月までの収益は1兆575億1500万円で、前年同期比17.2%増でした。税引前利益は3243億600万円で52.9%増、親会社の所有者に帰属する中間利益は2305億7200万円で39.1%増です。この期間の純利益としては過去最高と報じられました。教頭は言います。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。だからこそ、増えた理由を事業別に確かめます」

要点2:金融サービスと投資事業が利益を引っ張った
主力の金融サービス事業は、収益が8297億4600万円で17.3%増、税引前利益は2002億3300万円で69.7%増と大きく伸びました。ベンチャー企業などへ投資するPE投資事業も、税引前利益が1530億8800万円で38.5%増でした。一方で暗号資産事業は収益が30.1%減り、税引前損失は15億9500万円に広がりました。全部が伸びたわけではない点も、短信が教えてくれます。
要点3:年間配当は110円へ、直近3か月は伸びが落ち着いた
配当は中間30円を決め、期末80円の予想と合わせて年間110円としました。前期の95円から15円の増額です。ただし直近3か月(7月から9月)の純利益は825億円で、前年同期比1.6%増にとどまりました。上期の大きな伸びは、主に第1四半期に積み上がった姿です。累計と直近3か月を分けて読むと、勢いの場所が見えてきます。
井松仙人が横から口を挟みました。「利益が増えた会社は、どこで増えたかが大事じゃ。金融サービスは証券や銀行を含む大きな柱で、ここが69.7%増えたことが、上期全体の数字を押し上げておる」三岡がメモを取りました。「増えた柱と、損失が広がった柱が、同じ短信の中に両方書いてあるんですね」教頭が頷きます。「そのとおりです。決算短信は良い話だけの冊子ではありません。伸びた事業、伸びなかった事業、配当の方針まで、会社自身の言葉と数字で並べてある資料です。新聞の見出しで驚いたら、次は短信の事業別の表を開く。それがこの学科の読み方です」
三岡が最後に尋ねました。「先生、こういう決算は、結局いい決算なんですか」教頭は首を振りました。「良いか悪いかを一言で決めるのが、この授業の目的ではありません。数字を期間と項目に分けて、会社が何を発表したかを自分の言葉で言えるようになること。それが先です」三岡は頷いて、ノートに大きく「期間・項目・内訳」と書きました。
小テスト
問題です。SBIホールディングスの中間決算で、純利益の伸び率として正しいものはどれでしょう。A:1.6%増、B:39.1%増、C:69.7%増。答えはBです。39.1%増は上期累計の純利益、1.6%増は直近3か月の純利益、69.7%増は金融サービス事業の税引前利益の伸びでした。数字は、期間と項目をセットで読みます。
校長のひとこと
シーラカンス校長は授業の間、静かに寝ていました。最後に目を開けて言いました。「過去最高という言葉より、中身の内訳じゃ。わしは4億年、売ったことがない」そして、また静かに目を閉じました。

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合わせて読みたい
出典と確認日
- TDnet適時開示:SBIホールディングス 2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(2026年11月2日発表)
- 株探決算速報および日本経済新聞の報道で主要数字を照合
- 確認日:2026年11月2日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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