朝のホームルーム
ピカピカ発電所科の朝。アベニーパファーの三岡新入生が、電気代のアプリを見て固まっています。「冬のエアコンとお風呂、電気代がこわい……。ネットに『蓄電池 補助金』って出てますけど、いつまでなんですか?」ぷくっ(ふくらみ1回)。
村野教頭(エレファントノーズ)が出席簿を閉じます。「今日は、家庭で使える省エネ・蓄電の補助金を4つ並べます。軸は『いつまで受け付けているか』です」
補助金は、申請の順番を間違えたり、予算がなくなったりすると、もらえないことがあります。給湯器の補助金は、2026年10月23日の0時時点で、申請額(予約を含む)が予算の約52%(概算)でした。数字は日々変わります。見る場所を知っておくと、慌てません。
授業:補助金4つを「いつまで」で並べる
教頭「購買部の限定パンを思い出してください。数に限りがあって、売り切れたらその日で終わり。補助金も同じで、日付より先に、予算で終わることがあります」
ものさしは3つ
教頭「並べる前に、ものさしを3つ決めます。何に出るか。いくら出るか。そして今日の軸の、いつまでか」。下の図のように、見る順番は「何に、いくら、いつまで」です。

国は、窓や給湯器などの工事を「住宅省エネ2026キャンペーン」(4つの事業の組み合わせ)として案内しています(2026年10月23日確認)。今日は窓とお湯を取り上げます。順位ではなく、同じ型の4項目です。
【窓】先進的窓リノベ2026事業
- 何に:窓のガラス交換、内窓の設置、外窓の交換、ドアの交換です。
- いくら:製品ごとの定額の合計で、住宅は1戸あたり上限100万円です。
- いつまで:予約は遅くとも2026年11月16日、申請は遅くとも2026年12月31日です。予算の上限に達したら終了します。
- 気をつける点:申請するのは登録された事業者で、消費者本人は申請できません。
出典:先進的窓リノベ2026事業の公式サイト(2026年10月23日確認)。
【お湯】給湯省エネ2026事業
- 何に:ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池(エネファーム)です。
- いくら:基本額は1台あたり、エコキュート7万円、ハイブリッド給湯機10万円、エネファーム17万円です。性能加算や撤去加算もあります。
- いつまで:予約は遅くとも2026年11月16日、申請は遅くとも2026年12月31日です。予算の上限に達したら終了します。
- 気をつける点:工事前の写真を撮り忘れると、原則として対象外になります。
出典:給湯省エネ2026事業の公式サイト(2026年10月23日確認)。
窓も給湯器も、対象は2025年11月28日以降に着手した工事です。契約する前に、事業者が登録されているかを聞きましょう。ムコブカ主任(デンキウナギ)が指をさします。「放電は得意、貯めるのは苦手。安全確認、ヨシ! 登録事業者か、ヨシ! 着手日、ヨシ!」
【蓄電池・東京都】家庭における蓄電池導入促進事業
- 何に:東京都内の住宅に新しく設置する蓄電池です。
- いくら:蓄電容量1kWhあたり10万円で、かかった費用(税抜)が上限です。DR実証(電力の使い方を需給に合わせて調整する実証)に参加しない場合は、1戸あたり120万円が上限です。
- いつまで:事前申込は2026年5月29日に受付が始まりました。締切日は、確認したページに書かれていませんでした。
- 気をつける点:2026年10月1日以降の事前申込は、2026年度の登録製品一覧にある機器が対象です(例外あり)。
出典:クール・ネット東京の事業ページ(2026年10月23日確認)。2026年度分です。
三岡「1戸あたり120万円まで……ひぇっ、それ、月いくらからですか?」教頭「月払いではありません。買う値段の一部を、一度だけ助けてもらう仕組みです」
この制度は都内の住宅向けです。ほかの地域は、お住まいの自治体の案内で探します。補助金の種類と探し方は、別の記事でも整理されています。
事業用(系統用)蓄電池が中心の記事です。補助金には国と自治体があり、公募期間は年度ごとに変わるので、最新の公募要領を公式サイトで確認すると整理しています。
参考:蓄電池の補助金の種類と探し方
【蓄電池・国】DR家庭用蓄電池事業
- 何に:家庭用の蓄電池(蓄電システム)の機器代と工事費です。
- いくら:補助率は3/10以内(費用の10分の3まで)と案内されていました。公募は終了したため、上限額は省略します。
- いつまで:チラシには「2026年12月10日まで」とありましたが、2026年5月29日に予算上限に達して公募は終了しました。再開の予定はないと書かれています。
- 気をつける点:終わった制度の記事は、ネットに残ります。いまの受付は、公式ページで確かめます。
出典:DR家庭用蓄電池事業の公式サイト(環境共創イニシアチブ)(2026年10月23日確認)。
並べて分かった「いつまで」
下の図のとおり、窓とお湯は日付つき、東京都は締切の記載を確認できず、国の蓄電池は終了済みです。

「いつまで」は3種類に分けられます。日付で区切られるもの。予算がなくなるまでのもの。もう終わったもの。日付が先でも、予算が先に尽きれば終わります。国の蓄電池は、その実例でした。
下の図は、予算に対する申請額の割合です。2026年10月23日0時時点で、窓リノベは約31%、給湯省エネは約52%(どちらも概算)でした。申請額は、交付申請と予約が出された総額で、審査中を含みます。撤去加算の26%は、撤去加算専用の予算に対する割合で、52%の内訳ではありません。数字は毎日午前に更新され、公開後は変わります。いつ上限に届くかは、公式ページにも書かれていません。

日付を並べたカレンダーが下の図です。窓と給湯は、予約が遅くとも11月16日、申請が遅くとも12月31日。国の蓄電池は5月29日に終わりました。

三岡「じゃあ、今すぐ契約したほうがいいんですか?」ぷくっ(ふくらみ2回)。教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。急かされて決めるのは、いちばん危ないです」
補助金は、お金を出す順番も大事です。事業者向けの例ですが、別の記事に解説があります。家庭向けは、各事務局の案内に従います。
事業者向けの省エネ補助金の公募を例に、国が交付を決める前に発注すると補助の対象外になる、と解説した記事です。
参考:省エネ補助金は交付決定の前に発注しない
対象になるかは、住まいや工事で変わります。判断は各事務局や登録事業者に確認してください。事業として蓄電池や太陽光を考える人向けの窓口は、こちらです。
蓄電池・太陽光の事業化について、事業者に相談したい方はこちらです。(外部サイトへ移動します)
相談窓口へ進む
小テスト
「申請は遅くとも12月31日」と書かれた補助金があります。考え方として合っているのは? A 12月31日になってから動く B 予算が先に尽きることもあるので、申請額の割合を見て早めに動く C 去年の記事の締切を信じる
答えはBです。日付は「遅くとも」の線。予算がなくなれば、その前に終わります。
今日の宿題
住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトを開き、「予算に対する申請額の割合」の欄だけ眺めてみましょう。5分で終わります。何かを買ったり、申し込んだりする必要はありません。
校長のひとこと
ここまで寝ていたシーラカンス校長が、ふいに目を開けました。「……パンも予算も、のんびりしておると、ひれの間から消えるでの」また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!限定パンは、いま窯の前で仕込み中でやんす。準備中ですので、焼き上がりをお待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次回は、サロン見極め科の教室です。軍服の金魚、ニッコリ先生の前では、「今だけ」「あなただけ」が出ると、ひれが凍ります。サロン見極め科の教室へ
出典と確認日
- 住宅省エネ2026キャンペーン:jutaku-shoene2026.mlit.go.jp
- 先進的窓リノベ2026事業:window-renovation2026.env.go.jp/about/
- 給湯省エネ2026事業:kyutou-shoene2026.meti.go.jp/about/
- クール・ネット東京の蓄電池事業:tokyo-co2down.jp/subsidy/family_tikudenchi/r8/
- DR家庭用蓄電池事業:dr-battery.sii.or.jp/r7h/
- 確認日:2026年10月23日
この記事は学習用の情報で、契約や投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。