ウハウハ高等学校/放課後バイト科
ウハウハ高等学校放課後バイト科

【2026年10月26日最新】副業の手取りに効く2つの数字|年収の壁178万円と、40万円未満の経費ルール

やったるでぇ。銘柄は選ばんがの天楽先生/放課後バイト科
【2026年10月26日最新】副業の手取りに効く2つの数字|年収の壁178万円と、40万円未満の経費ルール

朝のホームルーム|副業と年収の壁178万円

三岡新入生が、ノートPCの空き箱を抱えて、教室に滑りこんできました。

三岡「『年収の壁が178万円に』ってニュースを見ました! 副業の20万円ルールと、どっちが大きい話ですか? あと、副業用に35万円のパソコンを買ったら、全部経費ですか?」ぷくっ(ふくらみ1回)。

村野教頭「出席をとります。三岡さん、出席。空き箱さんも出席」

どちらも2026年に動いた税金の話ですが、片方は給与の話、もう片方は副業の道具の話で、別のものです。自分の手取りに関係するかを仕分けできると、慌てずに済みます。全体像は、下の図にまとめました。

副業の手取りに効く
178万円と40万円未満

2026年に
動いた2つ
所得税の目安|経費にできる道具の基準
課税最低限 160万円 ▶ 178万円/少額の基準 30万円 ▶ 40万円未満

1178万円の中身(2026年分)

基礎控除
62万円
+
基礎控除の特例
42万円
+
給与所得控除の最低保障
74万円
=
178万円
改正前の160万円から 18万円 ひろがった計算(給与収入だけで見た目安)

2少額減価償却資産の基準(万円)

30万円
2026年3月まで
40万円
2026年4月以後

3特例の条件

300万円1年の合計上限
400人従業員数の上限

4同じ「壁」でも見る人がちがう

178万円給与収入で見る所得税の目安。130万円は別
20万円ルール副業の所得の申告の目安。178万円とは別
40万円未満副業の道具を買った年に全額経費の対象

5道具を買う前の確認

STEP 1買う日を決める
STEP 2青色申告か見る
STEP 340万円未満か見る
STEP 4年300万円以内か
出典:財務省、国税庁、中小企業庁の公開情報をもとに作成。個別の判断は税務署・税理士へ。
ウハウハ高等学校

授業:副業の手取りに関わる2つの数字

黒板の前で、天楽先生が水鉄砲を構えています。「178」のまんなかに、水が当たりました。「やったるでぇ。銘柄は選ばんがの。狙いは数字の中身じゃ」

村野教頭「では、要点を3つで教えます」

要点1 178万円は「給与だけ」で見る所得税の目安

財務省の解説によると、所得税がかかり始める目安の「課税最低限」が178万円になり、2026年分の所得税から適用されます。

中身は2段階です。まず、物価の上昇を踏まえ、基礎控除(誰でも引ける基本の控除)が58万円から62万円に、給与所得控除(会社員の必要経費にあたるもの)の最低保障額が65万円から69万円に上がりました。そこへ特例の上乗せがあります。財務省の記事の数字から計算すると、基礎控除は62万円と特例42万円、給与所得控除の最低保障額は69万円に特例の5万円を足した74万円で、合計178万円です。

改正前の数字(58万円、37万円、65万円)を足すと160万円なので、18万円ひろがった計算です。特例は2026年と2027年の時限措置と説明されています。

注意点は2つです。1つ目、これは給与収入だけで見た所得税の目安で、副業の所得が加わると計算がかわります。2つ目、社会保険の130万円は引き上げられていません(日税ジャーナル)。扶養の家族がいる人は、窓口で確認してください。

天楽先生「副業の20万円ルールは、別モンやで」。会社員なら、副業の所得が20万円以下のとき、所得税の確定申告が不要になる場合がある、という目安です(住民税は別)。

年末調整で、基礎控除が最大104万円、扶養の収入ラインが136万円になると整理した記事です。
参考:年末調整の変更点|基礎控除は最大104万円、扶養の収入ラインは136万円

要点2 副業の道具は「40万円未満」なら、買った年に全額経費の対象

国税庁の解説では、中小企業者等が2026年4月1日以後に取得した少額減価償却資産は、取得価額の基準が40万円未満(改正前は30万円未満)になりました。対象なら、取得した年に全額を経費にできる特例です。条件は、青色申告書を出すこと、常時使用する従業員が400人以下であることなどです。1年に使える合計は300万円まで、事業に使い始める期限は2029年3月31日までと説明されています。

個人事業主向けの書き方は、中小企業庁の資料にあり、青色申告決算書の摘要欄に「措法28の2」と記載します。

三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」ぷくっ(ふくらみ2回)。村野教頭「月額ではなく、金額の基準です。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。これは、ただの線引きです」

たとえば、副業用に35万円のノートPCを2026年6月に買ったとします。副業が青色申告の事業で、ほかの条件も満たすなら、買った年に全額を経費にできる可能性があります。改正前の基準(30万円未満)なら、対象外でした。

ただし、経費になることと、35万円が戻ることは別です。経費にすると副業の所得が減り、その分、税金が減るだけです。仮に税率が合計20%なら、減るのは7万円です。仮の数字で、実際は変わります。

副業の所得が事業所得か雑所得か、申告が青色か白色かで、使えるかが変わります。税金の判断は、税務署や税理士に確認してください。区分の考え方は、事業所得と雑所得の違いの回へ。

35万円のパソコンを全額経費にできるかを、40万円未満のルールで整理した記事です。
参考:35万円のパソコン、買ったら全額経費?「40万円未満」のルール

要点3 ニュースの数字は「自分に関係するか」で仕分ける

  • 給与収入で所得税の目安を見たい人は、178万円
  • 副業の所得の申告を考える人は、20万円ルール
  • 副業の道具を買う人は、40万円未満の特例

三岡「箱は、買う日を決めてから考えます」。村野教頭「買う前に聞くのが、いちばん正しい順番です」

青色申告の条件は、青色申告65万円控除の条件の回で整理しました。

小テスト

2026年6月に、副業用のノートPC(35万円)を買いました。副業は青色申告の個人事業で、ほかの条件も満たすとします。少額減価償却資産の特例について、正しいのはどれでしょう。

  • A 基準は30万円未満なので、対象外になる
  • B 基準は40万円未満なので、対象になる可能性がある
  • C 白色申告でも、必ず対象になる

答えはBです。2026年4月1日以後に取得した資産は、基準が40万円未満になりました。

宿題

5分でできます。副業で使った物の領収書を1枚選び、「買った日」と「金額」を手帳に書いてください。買った日が2026年4月1日より前か後かで、基準が30万円か40万円か変わります。

校長のひとこと

シーラカンス校長は、「178」のあたりから寝ていました。ぱちり。

校長「……壁も、棚も、数える人がちがえば、高さがちがうのじゃ。わしは4億年、売ったことがない」。そして、また寝ました。

出典と確認日

  • 資産防衛の教科書:2026年10月26日の記事
  • 財務省:2026年度税制改正(国税)の解説
  • 国税庁:No.5408 少額減価償却資産の特例
  • 中小企業庁:少額減価償却資産の特例
  • 日税ジャーナル:年収の壁178万円(2026年6月11日付)

確認日:2026年10月27日

この記事は学習用の情報で、契約や投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

この学科の記事を読む順に並べたページは、放課後バイト科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。

この記事が気に入ったら、シェアしてください

もっと深く学ぶなら、ウハウハ高等学校の入学案内へ。

入学案内を見るメールで受け取る

ウハウハ高等学校の最新コラムを、メールでもお届けします。