副業は会社にバレる?住民税のしくみと、先にやること

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朝のホームルーム

職員室の前の掲示板に、1枚の紙が貼られました。「住民税の通知について」。放課後バイト科の三岡新入生(アベニーパファー)が、その前でふくらみかけています。

「副業のこと、会社に言っていません。住民税でバレる、って本当ですか」

村野教頭(エレファントノーズ)が出席簿を開きます。「三岡くん、いますね。順番が逆です。まず、しくみを知りましょう」

たとえば副業の所得が加わって住民税が増えると、会社に届く税額の通知も変わります。今日はそのしくみと、先にやることを習います。

授業:住民税のしくみ

教頭「先に言っておきます。この授業では、バレない方法は教えません。しくみを知って、会社のルールを確かめ、必要なら会社に相談する。それが筋道です」

天楽先生が、職員室の入口で水鉄砲をそっと構えました。「やったるでぇ(小声)。銘柄は選ばんがの(小声)」。教頭「ここは職員室です。水鉄砲は廊下で」

1つ目:会社員の住民税は、給与から天引き

住民税は、前の年の所得をもとに決まります。東京都主税局の案内では、給与を受け取る人は、6月から翌年5月まで、毎月の給料から差し引かれます(特別徴収)。会社が本人に代わって差し引き、納めるしくみです(2026年10月23日確認)。

学校でいえば、学級委員が給食費を集めて、役所に納めるのと同じです。

三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

教頭「前の年の所得で決まります。金額は、毎年の市区町村の通知で分かります」

2つ目:副業の所得も合算される

副業の所得を申告すると、市区町村は、給与と合算して住民税を計算します。水戸市の案内では、会社に通知されるのは税額で、所得や控除の内容は載りません。

税額が前の年より増えても、理由は副業とは限りません。ただ、税額の変化が、会社が気づくきっかけになることは、ありえます。

副業の所得は、翌年の申告、市区町村での給与との合算、会社への税額の通知、6月からの給与天引きの順に住民税へ反映される。

図のとおり、副業の所得は、申告、市区町村の計算、会社への通知、天引き、の順で住民税に反映されます。

所得税の確定申告をすれば、住民税の申告もしたものとみなされます。この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。

所得税の確定申告をすれば住民税の申告をしたとみなされ、しない場合は市区町村への住民税の申告が必要になる、という流れが整理されています。
参考:副業の代理店報酬、20万円以下なら確定申告は不要?

3つ目:納め方の選択欄と、その限界

確定申告書や住民税の申告書には、給与以外の所得にかかる住民税を「自分で納付」にできる欄があります。副業が給与ではない所得(事業所得や雑所得など)なら、選べる自治体があります。

ただし、副業がアルバイトの給与だと、水戸市は、副業分だけを自分で納付にはできないとしています。台東区は、所得がマイナスなどの場合は、分けられないことがあるとしています。選べるかは、自治体と所得の種類しだいです。

特別徴収は会社が給与から天引きする方法。普通徴収は納税通知書で自分で納める方法で、副業分を選べるかは自治体と所得の種類による。

図のように、納め方には天引きと自分で納める方法があります。これは納め方の話で、副業を会社に伝えなくてよい、という意味ではありません。

三岡「じゃあ、自分で納付にしておけば……」教頭「だから、順番が逆です」ぷくっ(ふくらみ2回)

そこへ、掲示板に怪しい貼り紙が。「会社にバレない副業のコツ、教えます」。教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。近づかないように」ぷくっ(ふくらみ3回)

先にやるのは、会社のルールの確認

厚生労働省のガイドラインは、副業を希望するなら、まず勤め先のルールを確認するよう書いています。会社には、届出の仕組みを設けることが望ましいとも書いています。相談や自己申告を理由にした不利益な取扱いは、できないとしています(2026年10月23日確認)。ただし、これは国の指針です。実際の扱いは会社ごとに違います。

先にやること。就業規則で副業の決まりを読む、許可制や届出制なら手続きする、迷ったら人事や上司に相談する。

図の3つが、先にやることです。許可制や届出制なら、手続きをします。迷ったら、人事や上司に相談します。

就業規則は、従業員がいつでも見られる状態にしておく必要があります。この点も、別の解説記事で詳しく書かれています。

従業員がいつでも見られる状態にしておくこと(周知)も、就業規則には必要だと解説されています。
参考:従業員9人の会社に就業規則は必要?「10人」の壁と、なくて困る3つの場面

ルールの探し方は、1限目の「最初の3歩」でも習いました。税金の判断は、税務署や税理士に確認してください。この記事は民間の会社員が前提です。

小テスト

会社員の住民税は、ふつうどうやって納めるでしょう。

A 自分で毎月、役所の窓口に払う
B 税務署が自動で口座から引き落とす
C 会社が毎月の給与から差し引いて納める

答えはCです。給与を受け取る人は、6月から翌年5月まで、給与から差し引かれる特別徴収が基本です。

今日の宿題

会社の就業規則で、「副業」「兼業」の項目を探し、禁止・許可制・届出制・書いていない、のどれかをメモしてください。見つからなければ、人事へ聞く文面を下書きするだけでも合格です。

校長のひとこと

掲示板の前でも寝ていたシーラカンス校長が、ゆっくり目を開けました。「……隠すより、先に話すんじゃ。それが、いちばん波が立たん」また寝ました。

放課後・購買部

購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですので、焼き上がりまで少々お待ちを」

教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。

次回予告

次の教室は、大家さん養成科です。割烹着のアイビー先生が、住まいのお金の話をしてくれます。住民税のあとは、家賃のお話です。大家さん養成科の教室へ

出典と確認日

確認日:2026年10月23日

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