この授業では、株価ニュースの用語がわかります。続落、反発、ストップ高の意味を、階段でたとえます。
朝のホームルーム|株価ニュースの用語がわからない
三岡新入生は、ぶかぶかのブレザーの袖からスマホをのぞかせて、教室の入口で固まっていました。画面には「日経平均、続落」の文字。

三岡「ぞくらく……足が速そうな名前ですね。しかも、となりの『反発』は、ケンカですか? ひぇっ、それ、月いくらからですか?」ぷくっ(ふくらみ1回)。
そこで、村野教頭が出席簿を開きます。「出席をとります。三岡さん、出席。続落さん、反発さん……欠席ですね」「そんな生徒、いません!」

株価ニュースの用語は、数個おぼえるだけで、見出しがすっと読めます。そして、通勤の2分間が、ただの文字から、お金の勉強の時間に変わります。
株価ニュースの用語は
階段でおぼえる
時点の解説
1階段のたとえ
2派手な言葉の読み方
- 前日と比べた数字を見る
- 数字で確かめる
- 「急騰」「暴落」に決まった%はない(公式では未確認)
- 反発=階段が終わった、とは限らない
3「大引け」のおさらい
- 後場(午後)の最後の売買
- ここで決まった値段がその日の終値
- 見出しで見かける言葉
4見出しを読む順番
何が起きて、なぜ大事か。何かを買う宿題ではありません。
授業:株価ニュースの用語
村野教頭「まず、今日は3つだけ教えます。見出しに出る株価ニュースの用語は、方向、折り返し、上限の3種類に分けられます。では、校舎の階段にたとえましょう」
要点1 株価ニュースの用語は方向の言葉(続伸・続落)
村野教頭「JPX(日本取引所グループ。東京証券取引所を運営しているグループです)の用語集では、続伸は『前日に続いて相場が上昇すること』、続落は『前日に続いて相場が下落すること』と説明されています(2026年10月25日確認)」
三岡「つまり、前の日と同じ向きが続くってことですね」。教頭「そうです。たとえば、階段を下りる日が続けば続落、上る日が続けば続伸です」
下の図のように、株価ニュースの用語と意味を並べると、こうなります。

要点2 株価ニュースの用語は折り返しの言葉(反発・反落)
村野教頭「反発は『相場が下げているところで、一旦、値を上げること』、反落は『相場が上げているところで、一旦、値を下げること』です(JPX用語集、2026年10月25日確認)」
階段でいえば踊り場です。株価ニュースの用語でも、反発は踊り場にあたります。つまり、下りの途中で、1段だけ上に戻るのが反発です。ただ、まだ階段が終わったわけではありません。また、下の図のように、続落が続く途中で反発が入ることもあります。

すると、和大先生が後ろ向きに泳いで割り込みます。「押忍!話題は全力で拾う、見通しはネガティブ全開!反発と聞いても、まずは疑ってかかる!」
村野教頭「和大先生、疑うのは自由ですが、この教室は先のことを当てません。まず、見出しの言葉の意味だけを、おぼえてください」。和大先生は、しょんぼりと尾びれをたたみました。
要点3 株価ニュースの用語は上限の言葉(ストップ高・ストップ安)
村野教頭「取引所では、1日の値動きの幅を、前日の終値などを基準に一定に制限しています。この制限の値段まで上がることをストップ高、下がることをストップ安といいます(JPX用語集、2026年10月25日確認)」
三岡「ところで、ストップ高って、何%ですか?」ぷくっ(ふくらみ2回)。教頭「実は、株価の水準によって幅が変わります。なお、細かい表は、JPXの公式サイトで確認してください」
では『急騰』『暴落』はどうでしょう。つまり、これは、動きが大きいときに強めて言う言い方です。ただし、何%から急騰、という決まりを、筆者は公式ページで見つけられていません。だから、言葉の強さより、前日と比べた数字を見るほうが確かです。村野教頭「派手な言葉がつく話ほど、数字で確かめましょう。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」
また、見出しにある『大引け』は、午後の最後の売買のことです。そして、ここで決まった値段が、その日の終値になります(JPX用語集)。
下の図は、株価ニュースの用語を見出しで読むときの順番です。

ちなみに、見出しを3行で言い直す練習については、別の解説記事でも詳しく書かれています。
読んだだけの記事は残りにくいので、「何が起きて、なぜ大事か」を3行で言える状態を目指し、誰かに話す前提で読む方法を紹介した内容です。
参考:新聞の読み方で営業が変わる|誰かに話す前提で読む3ステップ
なお、2026年10月25日時点の情報です。そのため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
小テスト|株価ニュースの用語の確認
さて、株価ニュースの用語の確認です。問題:ニュースの「反発」の説明として、正しいものはどれでしょう。
- A 上限の値段まで上がること
- B 下げているところで、一旦、値を上げること
- C 前日に続いて下がること
答えはBです。Aはストップ高、Cは続落の説明です。
今日の宿題
では、株価ニュースの用語を実際のニュースで探します。ニュースアプリで「続伸」「続落」「反発」「反落」のどれかを1つ探して、前日と比べた数字も一緒にメモしてください。しかも、5分、無料でできます。もちろん、何かを買う宿題ではありません。
校長のひとこと
授業のあいだ、シーラカンス校長は、ずっと寝息を立てていました。そして、最後にぱちりと目を開けます。
校長「……階段は、上る日も下りる日も、同じ階段じゃ。わしは4億年、売ったことがない」。そして、また寝ました。

放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですので、少々お待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
そして、次回は放課後バイト科です。テッポウウオの天楽先生が、特攻服で水鉄砲を構えて待っています。教室は放課後バイト科です。
合わせて読みたい
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- Muse Spark 発表ニュースの読み方|4月の発表から10月までの動きを整理
- 投資用語の意味を初心者向けに解説。給料日のニュースで聞くNISA・ETFなど4語
出典と確認日
- JPX用語集「続落」:https://www.jpx.co.jp/glossary/sa/267.html
- JPX用語集「続伸」:https://www.jpx.co.jp/glossary/sa/266.html
- JPX用語集「反発」:https://www.jpx.co.jp/glossary/ha/374.html
- JPX用語集「反落」:https://www.jpx.co.jp/glossary/ha/375.html
- JPX用語集「ストップ高・ストップ安」:https://www.jpx.co.jp/glossary/sa/238.html
- JPX用語集「大引け」:https://www.jpx.co.jp/glossary/a/45.html
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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