この授業では、経済ニュースの指標を3つ学びます。発表元、頻度、見る点の同じ型で並べます。
朝のホームルーム|経済ニュースの指標が多すぎる
朝の廊下。掲示板に、ニュースの切り抜きが3枚貼ってあります。「GDP」「CPI」「日銀短観」。そして、三岡新入生(アベニーパファー)は、その前で立ち止まりました。
三岡「ニュースに3つも出てくると、どれを見ればいいのか分かりません。そもそも、経済ニュースの指標って、多すぎませんか」
村野教頭(エレファントノーズ)「三岡くん、出席。検索窓は『経済ニュース 指標 GDP CPI 日銀短観』ですね」。すると、ぷくっ、と三岡がふくらみました(ふくらみ1回)。
今回の軸は、「ニュースで耳にする日本の3指標」。物価、景気、企業の気分です。経済ニュースの指標の入口として、この3つを選びました。そして、同じ型で並べると、1枚の時間割のように見えます。たとえば手帳に3行書けば、名前が迷子になりません。
日本の3指標を
3つのものさしで並べる
2026年10月25日時点
1同じ型で比べる
| 指標 | 発表元 | 頻度 | 見る点 |
|---|---|---|---|
| CPI(物価) | 総務省統計局 | 毎月 | 前年同月比 |
| GDP(景気) | 内閣府 | 四半期ごと | 生産された付加価値の合計 |
| 日銀短観 | 日本銀行 | 年4回 | 業況判断DI |
2次に出る予定(日付順)
3直近の数字
4短観の調査と公表
授業:ニュースで耳にする日本の3指標
村野教頭が、黒板の前に立ちます。「まず、進め方は、軸、ものさし、各指標の順です。そして、軸は『ニュースで耳にする日本の3指標』です」

経済ニュースの指標、ものさしは3つ
まず、3つの指標を、同じ3つのものさしで見ます。発表元、頻度、見る点です。経済ニュースの指標を見る入口は、この3つです。

上の図のとおりです。まず、発表元は、どの役所や機関が出すか。次に、頻度は、年に何回出るか。最後に、見る点は、ニュースで注目される数字です。
なお、この並びは順位ではありません。次に発表される日が近い順です。
さて、和大先生(ブラックゴースト)が、応援団の学ランで後ろ向きに入場しました。「押忍!話題は全力で拾う、見通しはネガティブ全開!」
村野教頭「でも先生、今回は予定を並べるだけです」。和大先生「押忍。では、後ろ向きに、予定表だけを拾います」
物価をみる:経済ニュースの指標のCPI(消費者物価指数)
- 発表元:総務省統計局。
- 頻度:毎月。また、午前8時30分に公表されます。
- 見る点:前年同月比。つまり、1年前の同じ月と比べた変化です。具体的には、全国の2026年9月分は、総合が2.1%の上昇でした。
- 次の予定:10月分が、10月30日と11月20日です。
景気をみる:経済ニュースの指標のGDP(四半期別GDP速報)
- 発表元:内閣府の経済社会総合研究所。
- 頻度:四半期ごと。まず、1次速報は、四半期の終わりから約1カ月半後です。そして、2次速報は、その約1カ月後です。
- 見る点:国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額(GDP)。内閣府のページには、前期比の数字も載っています。さらに、統計の目的は、いまの景気を判断する材料にすることと書かれています。
- 次の予定:2026年7-9月期の1次速報が、11月16日(月)の8時50分です。
企業の気分をみる:経済ニュースの指標の日銀短観
- 発表元:日本銀行。
- 頻度:年4回。3月、6月、9月、12月に調査し、4月初め、7月初め、10月初め、12月中旬に公表します。
- 見る点:業況判断DI。つまり、「良い」と答えた会社の割合から、「悪い」の割合を引いた数字です。
- 次の予定:12月中旬です。そのため、日付は、日本銀行の公表予定で確かめます。
三岡「年4回の調査まで見るとなると、ひぇっ、それ、月いくらからですか?」。村野教頭「もちろん、無料です。年に4回です」

上の表のとおりです。発表元は総務省統計局、内閣府、日本銀行の3つ。頻度は、毎月、四半期ごと、年4回と違います。経済ニュースの指標は、型をそろえると比べやすくなります。
ちなみに、ニュースを読んで3行で言い直す練習は、別の解説記事でも書かれています。
ニュースを「誰かに話す前提」で読み、何が起きて、なぜ大事かを3行で言えるところまで読む、という内容です。
参考:新聞の読み方で営業が変わる|誰かに話す前提で読む3ステップ
さて、3つの指標を並べる意味は、仕事の会話にも通じます。たとえば、商談前に集める情報にも、世の中全体の流れの層があります。
商談前に仕込む情報は、相手の会社、相手の業界、世の中全体の流れ(金利、為替、景気など)の3層で考える、という内容です。
参考:営業の情報収集のコツ|商談前に仕込む3つの情報

つまり、上の図が、次に出る予定の順番です。10月30日がCPI、11月16日がGDP、11月20日がCPI、12月中旬が短観です。なお、10月30日と11月20日の区別は、東京都区部の速報が先、全国があと、とみられます。
三岡「では、3つ全部おぼえたら、勝てますか?」。村野教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。そもそも、勝ち負けの話は、していません」
なお、2026年10月25日時点の情報です。そのため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
小テスト|経済ニュースの指標の確認
さて、経済ニュースの指標の確認です。新しい経済指標の名前が、ニュースに出てきました。最初に確かめる3つの組み合わせはどれでしょう。
- A 発表元、頻度、見る点
- B 発表時刻の天気、曜日の運勢、ニュースの長さ
- C 見出しの文字の大きさ、色、順番
答えはAです。今回の3つのものさしです。つまり、この3つが分かれば、どの指標でも、ニュースの位置づけが見えます。
今日の宿題
では、経済ニュースの指標を手帳にまとめます。手帳に、表を書きましょう。縦に「CPI」「GDP」「短観」、横に「発表元」「頻度」「見る点」。まず、いちばん気になる1つだけ、マスを埋めます。しかも、お金はかかりません。5分で終わります。
校長のひとこと
すると、授業中ずっと寝ていたシーラカンス校長が、ふがっと目を開けました。
校長「……物差しはな、3本あれば足りる。……わしは4億年、売ったことがない」

そう言って、ふたたび寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは、窯でじっくり仕込み中でやんす。準備中ですので、お待ちくだせえ」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次は放課後バイト科です。リーゼントの天楽先生が、放課後のお金の話を教えます。そこで、三岡が、教室のドアをたたきます。教室は放課後バイト科です。
一次情報は内閣府経済社会総合研究所「統計の目的でも確認できます。
合わせて読みたい
出典と確認日
- 総務省統計局「消費者物価指数 全国 2026年9月分 概況」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
- e-Stat 公表カレンダー(消費者物価指数) https://www.e-stat.go.jp/release-calendar/statistics/00200573
- 内閣府経済社会総合研究所「統計の目的(四半期別GDP速報)」 https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sokuhou/contents/mokuteki.html
- 内閣府経済社会総合研究所「GDPとGNI(GNP)の違いについて」 https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/otoiawase/faq/qa14.html
- 内閣府経済社会総合研究所「国民経済計算(GDP統計)」 https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html
- 内閣府経済社会総合研究所「公表予定(四半期別GDP速報)」 https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kouhyou/kouhyou_top.html
- 日本銀行「短観の解説」 https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/tk/extk06.htm
- 日本銀行「短観の解説(PDF)」 https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/tk/data/extk06a.pdf
- 日本銀行「短観」 https://www.boj.or.jp/statistics/tk/index.htm
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
この学科の記事を読む順に並べたページは、ニュース耳より科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。
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