為替手数料を含めて、米国株でかかるお金の種類がわかります。さらに、見る場所も3つに分けて確認します。
朝のホームルーム|為替手数料と売買手数料
さて、三岡新入生が、購買部のレシートを握りしめて登校してきました。ぶかぶかのブレザーの袖から、くしゃくしゃの紙が見えます。
「教頭先生!実は、メロンパン300円のはずが、レジ袋で303円でした。米国株も、値札のほかに何か引かれるんですか?為替手数料というのも、聞きました。 ぷくっ(ふくらみ1回)」
すると、村野教頭は出席簿から顔を上げました。「いい質問です。三岡さん、出席。スタモル留学生、出席」

今日の検索語は「米国株の手数料と為替手数料」。まず、かかるお金は3種類です。たとえば1万円ぶんの買い物でも、値札の外に小さな出費が混ざります。そのため、知っておけば、明細を見ても落ち着けます。
米国株でかかるお金は3種類
為替手数料も忘れずに
違います
1かかるお金は3つ
2売却益にかかる税率
15%
5%
3見る場所
4覚えておく
授業:米国株でかかるお金は3種類(為替手数料を含む)
そこで、教頭が黒板に3つ書きました。「海外のおやつを、購買部で買うつもりで聞いてください」
「まず、①購買部のサービス料が売買手数料。②円をドルに替える両替所の手数料が為替のコスト。③買い物のあとにかかる税金です」
つまり、売買手数料と為替手数料は、見る場所が別です。下の図が、その3つの全体像です。ただし、各社の金額は、会社ごとに違い、見直されることもあります。この授業では書きません。種類と見る場所だけ覚えてください。

要点1:売買手数料(為替手数料とは別)
株を買うとき、売るとき、そのたびに証券会社へ払うお金です。取引手数料とも呼ばれます。
また、決め方は会社ごとです。たとえば「約定代金(実際に売買が成立した金額)に一定の率をかけ、上限を設ける」という形があります。なお、見る場所は、証券会社のサイトの「米国株式 手数料」ページです。
さらに、三岡がスマホを覗きます。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

「月ではありません。むしろ、売買のたびです。月に1回も売買しなければ、売買手数料はゼロです」
要点2:為替手数料(為替のコスト)
米国株はドルで買います。円で注文すると、証券会社が円をドルに替えてくれます。この両替のときに、為替手数料(為替スプレッド)がかかります。
つまり、為替手数料の正体は、このスプレッドです。スプレッドは、証券会社が為替レートに上乗せする分で、「1ドルあたり何銭(何円)」という形で公式ページに載っています。買うときと売るときの、両方にかかる会社があります。
一方、スタモル留学生が、セーラー服のリボンを揺らしました。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。両替所を通らないので、この出費は見えまセン」

「留学生の川では見えなくても、日本の私たちには見えにくいのです。実は為替手数料は、為替レートの中に含まれる形で示される会社があります。特に、受渡金額の計算例まで見てください」
次に、下の図は、為替のコストの計算式です。ただし、仮の数字で、考え方を確かめます。

最後に、教頭が指を立てます。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。『手数料0円』という広告を見たら、為替の欄も忘れずに見てください。つまり、売買手数料が0円でも、為替手数料は別に見る話です」
三岡が、またふくらみました。「ぷくっ(ふくらみ2回)」
なお、お金の置き場所を選ぶときのコストの見方は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
株式や投資信託には手数料がかかることがあり、金融機関で違うこと、持っている間に引かれる信託報酬は目論見書の「費用」で見ることが説明されています。
参考:お金の置き場所を選ぶチェック項目(預貯金・保険・投資)
要点3:税金
次に、株を売って利益が出たとき、税金がかかります。上場株式の売却益は、所得税15%と住民税5%で、合わせて20%と国税庁が案内しています。さらに、復興特別所得税(所得税額に2.1%をかけた額)が加わります。合計すると、約20.315%です。
また、配当には、アメリカでも税金がかかる場合があります。しかし、日本でも課税されると、二重にかかるように感じます。そこで、外国で払った所得税を、日本の所得税から差し引ける外国税額控除という制度があります。
ここは細かいので、公式サイトで確認してください。税金の判断は、税理士や税務署にも確認しましょう。NISA口座で得た利益は非課税と金融庁は説明していますが、個別の扱いは証券会社の案内も見てください。
つまり、見る場所は、図のとおりです。

小テスト|為替手数料の確認
為替手数料の復習です。円で注文した米国株の、為替のコストを調べたいとき、最初に見るのはどこですか。
- A:証券会社の手数料ページの、為替スプレッドの欄
- B:企業の決算書
- C:国税庁の確定申告書
答えはAです。なぜなら、為替スプレッドは、証券会社が決めるコストだからです。
今日の宿題|為替手数料の欄を探す
為替手数料の欄を、実際の画面で確かめる宿題です。まず、証券会社の「米国株式 手数料」ページを、1社だけ開いてください。「取引手数料」と「為替」の2つの欄を、探して眺めるだけで十分です。もちろん、口座開設は、まだ急がなくて大丈夫です。
校長のひとこと
最後に、授業中ずっと寝ていたシーラカンス校長が、ゆっくり目を開けました。
「…値札の外の出費は、4億年前の海にもあったそうじゃ。見えんものを、見える欄に出すのが先じゃのう。為替手数料も、そうじゃ」
そう言って、また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは、ただいま焼き上がり待ちでやんす。準備中ですので、もう少々お待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次回はニュース耳より科の教室へ。学ラン姿の和大先生が、応援団長の声で待っています。そこで、ニュースの拾い方を学びに行きましょう。
合わせて読みたい
出典と確認日
- 証券会社の米国株式 手数料ページの一例(三菱UFJ eスマート証券):https://kabu.com/item/foreign_stock/us_stock/stock/cost.html?mflg=1
- 国税庁「No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)」:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1463.htm
- 国税庁「No.1240 居住者に係る外国税額控除」:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1240.htm
- 金融庁「NISAとは」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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