成長投資枠で米国株は買えるのか、条件と注意点がわかります。さらに、口座を開く前に確認する場所も整理します。
朝のホームルーム|成長投資枠で米国株は買えるか
さて、三岡新入生は、廊下からずっと手を挙げたまま、教室に入ってきました。
「質問です! 新NISAの成長投資枠で、アメリカの株は買えるんですか?」
すると、村野教頭が出席簿をとじます。「三岡さん、出席。まず、結論から言います。米国株を扱っている証券会社なら、成長投資枠で買えるところがあります。ただし条件つきです。成長投資枠で米国株を買えるかは、証券会社しだいです」
一方、条件と聞いて、三岡はぷくっ(ふくらみ1回)。
この記事では、制度の数字と、米国株ならではの注意点を並べます。さらに、口座を開く前に確認する場所が、わかります。
成長投資枠で米国株は買える?
条件は証券会社しだい
240万円
1年間の投資上限(万円)
2米国株を買うまでの関所
米国での配当の税はNISAでも非課税にならない、という証券会社の案内があります。非課税で持てる期間に期限はありません。
3数字で見る
4口座を開く前に
- 米国株が買えると書いてあるか
- 為替と配当税の説明
- 米国株は全部ずっと非課税
- NISAは元本を守る制度
授業:成長投資枠で米国株を買うときの3点
そこで、教頭がチョークを持ち直しました。「では、要点は3つです」

1 成長投資枠で米国株を買う前の数字
成長投資枠で米国株を買う前に、まず数字を確認します。成長投資枠は、2024年から始まった新NISAの枠のひとつです。金融庁の資料では、年間の投資上限は240万円です。非課税で持てる総枠は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。また、非課税で持てる期間に、期限はありません。
三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

教頭「ただし、240万円は上限です。月に直すと20万円ですが、使い切る必要はありません」
つみたて投資枠は年120万円。併用すると、年間で合計360万円までです。

上の表のとおりです。対象は「上場株式・投資信託等」と書かれています。ただし、整理・監理銘柄などは、対象から外れます。
なお、この違いは、別の解説記事でも詳しく書かれています。
つみたて投資枠は年120万円で金融庁の基準を満たす投資信託が対象、成長投資枠は年240万円で上場株式なども対象。併用すると年360万円までです。
参考:つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理
2 成長投資枠で米国株が買えるかは証券会社しだい
金融庁の説明資料には、成長投資枠は一般NISAの役割を引き継ぐもので、一般NISAは「国内・海外上場株式も含めて幅広い投資先」に投資できた、という説明があります。ただ、実際に米国株を取り扱うかは証券会社ごとに違うので、証券会社の案内で確かめることになります。
ある大手ネット証券の公式ページには、「NISA 成長投資枠で米国株式の取引が出来ます」とあります。海外ETFなども並んでいます。ただし、取り扱いは会社ごとに違います。
たとえば、コバンザメ売店に置いてあるパンが、よその購買部にもあるとは限りません。それと同じです。成長投資枠で米国株が買えるかも、会社しだいです。
また、スタモル留学生が、セーラー服で手を振ります。「ワタシの川では、ぜんぶドル建てデス。口座を開く前に、品ぞろえを見るのデス」

金融機関は、あとから変えることもできます。手順は、別の解説記事にまとまっています。
新しい金融機関で口座を設けたい年の前年10月1日から、その年の9月30日までに、変更の手続きをする手順を整理しています。
参考:NISAの金融機関を変えるには?手順と期限を整理
3 米国株ならではの注意
ここからは、成長投資枠で米国株を買うときの注意です。1つ目は、為替です。米国株は、ドルで買います。円とドルのレートが動くと、円で見た金額も動きます。金融庁の資料にも、外貨建ての資産は円との為替の影響を受ける、という説明があります。
2つ目は、配当の税金です。ある証券会社の案内では、米国企業の配当にかかる米国での税金(10%)は、NISAを使っても非課税にならないとされています。
ここは細かいので、証券会社の案内を読んでください。税金の判断は、税理士などの専門家に確認してください。
もうひとつ。NISAは、利益にかかる税金がかからない制度で、元本を守る制度ではありません。米国株も、値下がりして元本割れすることがあります。

つまり、図のとおり、円をドルに替えて買い、配当には米国の税金がかかります。途中に、為替と税金の関所があります。

最後に、口座を開く前の確認は、この4つです。ただし、これは2026年10月25日時点の情報です。最新の内容は、金融庁と証券会社の公式サイトで確認してください。
教頭「『米国株は全部ずっと非課税』と言う人には、ご用心。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」
小テスト|成長投資枠で米国株を買う前の確認
成長投資枠で米国株を買う前の復習です。問題:成長投資枠の、年間の投資上限はいくらでしょうか。
A 120万円 B 240万円 C 360万円
答えはBです。なお、Aはつみたて投資枠の上限、Cは2つを併用したときの合計です。
今日の宿題|成長投資枠で米国株が買えるか探す
まず、気になる証券会社の公式サイトで、米国株とNISAの案内ページを開いてください。成長投資枠で米国株が買えると書かれているか、探すだけで十分です。口座を開く必要はありません。
校長のひとこと
一方、シーラカンス校長は、米国株の話の途中で、ぐうぐう寝ていました。最後にぱちっと目を開けます。
「……ドルの川でも、円の川でも、水かさは増えたり減ったりするのう。成長投資枠で米国株を買っても、同じじゃ。非課税でも、減ることはあるぞい」
そう言って、また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい! 今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですので、少々お待ちくだせえ」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次の教室は、ニュース耳より科です。和大先生が後ろ向きに泳ぎながら、「押忍!」と待っています。ニュース耳より科の教室へ
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出典と確認日
- 金融庁「新しいNISA」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html
- 金融庁「NISAを知る」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/index.html
- 金融庁「新しいNISAの概要」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/summary.pdf
- 金融庁「新しいNISAの説明資料」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/slide_202406.pdf
- 大手ネット証券の公式ページ(NISA成長投資枠の米国株の案内の一例):https://www.rakuten-sec.co.jp/web/us/special/us_nisa_growth_investment/
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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