この授業では、まずNISAの口座開設の流れがわかります。また、持ち物と先に決めることも整理します。
朝のホームルーム|口座開設の悩み
三岡新入生が、教室の後ろのドアからそっと入ってきました。ぶかぶかの袖から、メモがひらり。「NISA口座 開設 流れ」と大きく書いてあります。

「教頭先生、実は、NISAの口座開設の前に、何を持っていけばいいのか分からなくて……ぷくっ(ふくらみ1回)」
村野教頭が出席簿を閉じます。「三岡くん、出席。では今日は、口座開設の流れ・持ち物・先に決めること、の3点を教えます」
たとえば、毎月5,000円の積立を始めたいとします。つまり、その前に要るのは、NISA口座を開く手続きです。ここが入口です。
NISA口座を開けるのは、日本国内に住む18歳以上(利用する年の1月1日時点)の人です。2027年1月からは、つみたて投資枠の年齢要件がなくなり、0〜17歳も開けるようになります(金融庁、2026年10月25日確認)。
NISAの口座開設
自分で動くのは2つだけ
5段階
1口座開設の流れ(日本証券業協会のQ&A)
自分で動くのは①と②だけ。開設までの日数は証券会社などによって異なります。
2確認書類はどれ?
- マイナンバーカード
- 住民票の写し等+免許証など
- 紙の通知カード(2020年5月25日以降)
3ルールは1つずつ
4年間の投資枠
年間120万円
年間240万円
5申し込む前に決める3つ
授業:NISAの口座開設、3つの要点
要点1:口座開設で自分で動くのは2つ
まず、教頭が黒板に、5つの矢印を描きました。「NISAの口座開設の流れは、日本証券業協会のQ&Aでは5段階です」


上の図のとおり、自分で動くのは①と②だけです。①確認書類を準備し、②その書類と「非課税口座開設届出書」を金融機関に出します。そして、③から先は、金融機関と税務署が進めます(2026年10月25日確認)。
「税務署が出てくるんですか!」と三岡。でも、教頭は首を振ります。「つまり、二重に口座を開いていないかを確かめる、重複の確認です」
要点2:持ち物と、かかる日数
確認書類は、次のどちらかです。①マイナンバーカード。②マイナンバーが載った住民票の写し等と、運転免許証などの住所を確認できる書類。

特にマイナンバーカードなら、住所の確認書類は別に要りません。一方、紙の通知カードは、2020年5月25日以降、原則として確認書類に使えません。また、提出のしかた(ネットなど)は、金融機関ごとに違います。
さて、気になる日数です。ただ、日本証券業協会のQ&Aには、新しく開くときの具体的な日数は書かれていません。同じQ&Aでは、開設までの日数は証券会社などによって異なる、とされています。
もうひとつ。会社によっては、税務署の確認が出るまで、NISA口座での取引を制限する場合があります。つまり、口座開設を申し込んだ当日から、自由に買えるとは限りません。
要点3:口座開設の前に決める3つ
教頭「申し込む前に決めるのは、場所・枠・金額の3つです」
1つ目は場所です。NISA口座は、1人につき1口座だけ。また、ある年に新しく投資できるのは、1つの金融機関に限られます。2社に同時に申し込むと、一方は二重開設となり、無効になります。
三岡「ぼく、2社に出しておこうかと……ぷくっ(ふくらみ2回)」。教頭「やめましょう」

2つ目は枠です。つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円で、併用すると合計360万円までです(2026年10月25日確認)。さらに、つみたて投資枠は一定の投資信託が対象、成長投資枠は上場株式にも使えます。

3つ目は金額です。三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」。教頭「金額の決まりは、申込先の案内で確認します。細かいところは、公式サイトを見てください」
ちなみに、場所を変えたくなったときの話は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
金融機関を変えたいときは、いまの金融機関に変更届出書を出し、勘定廃止通知書を受け取ってから、新しい金融機関に進みます。
参考:NISAの金融機関を変えるには?手順と期限を整理
変更の届出は、使いたい年の前年10月1日から、その年の9月30日までの間に出します(国税庁、2026年10月25日確認)。ただ、その年分の枠にすでに購入があると、その年は変更できません。
なお、一度開けば、毎年の開設手続は要りません。ただし、届出書を出した日より前にさかのぼって、枠を使うことはできません。最後に、税金の細かい扱いは、税務署や税理士に確認してください。
小テスト|口座開設の確認
問題:同じ年に、2つの金融機関へNISA口座の開設を同時に申し込むと、どうなる?
- A:2つとも開設される
- B:一方は二重開設となり、無効になる
- C:税務署が好きなほうを選んでくれる
答えはBです。つまり、ある年に新しく投資できるのは、1つの金融機関だけ。もう一方は、二重開設とされます。
今日の宿題
今日の5分で、マイナンバーカードがどこにあるかを確かめましょう。見つからなければ、住民票の写しをどこで取れるか調べるだけでOKです。なお、口座開設の申込は、今日はしなくて大丈夫です。
校長のひとこと
シーラカンス校長は、授業のはじめから「ぐぅ……」と寝ていました。最後に、ぱちりと目を開けます。
「口座は、玄関じゃ。家のなかで何をするかは、あとでゆっくり決めればよい」……ぐぅ。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですので、少々お待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次は積ん読科です。口座を開く前に、本を1冊読んでおきたい人のための教室で、ホズミ先生が待っています。積ん読科の教室へ
日本証券業協会「知っておきたいNISAのポイント」では、決算資料や公式のお知らせを確認できます。
合わせて読みたい
出典と確認日
- 金融庁「NISAを知る」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
- 国税庁「NISA口座の新規開設又は変更に関する手続等について」:https://www.nta.go.jp/users/gensen/nisa/tetsuzuki.htm
- 日本証券業協会「知っておきたいNISAのポイント」:https://www.jsda.or.jp/nisa/point/
- 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A(2026年9月)」:https://www.jsda.or.jp/shijyo/seido/tax/files/202609_nisa_qa.pdf
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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