この授業では、単元株とは何かがわかります。また、必要な金額の出し方と、100株に届かないときの道も学びます。
朝のホームルーム|単元株の疑問
三岡新入生は、ぶかぶかの袖が戸口に引っかかったまま、教室に入ってきました。
「教頭先生、株って1株ずつ買えないんですか? 単元株の100株って、いくら用意すればいいんですか?」
村野教頭「まず出席です。では、三岡くん、いますね。声が小さいですが」

たとえば株価1,500円なら、100株で15万円。つまり、毎月5,000円ためると、30か月分です。意外と遠くない、と感じませんか。
単元株はいくら必要?
株価 × 100株で出す
の例
1株価ごとの必要金額(万円)
東京証券取引所は、1単元の金額は50万円未満が望ましいという水準を示しています。数字は仮の例です。
2必要な金額の出し方
1,500円
100株
3買い方は2つ
- 100株への統一は2018年10月1日
- 取り扱いや手数料は証券会社しだい
- 株価は毎日動くので金額も変わる
4数字で覚える
授業:単元株と必要な金額
村野教頭「要点は3つ。単元株とは何か、必要な金額の出し方、100株に届かないときの道です」
要点1 単元株は「売買のひとセット」
単元株とは、売り買いするときの最小のセットです。たとえば、文房具の問屋さんが、鉛筆を100本入りの箱でしか売ってくれない、という場面を思い浮かべてください。東京証券取引所では、日本の会社の株は100株単位で取引されています(2026年10月25日確認)。
ただ、むかしは会社ごとに、100株や1000株などバラバラでした。そして、2018年10月1日に、100株へ統一されました。
三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」

村野教頭「月額ではありません。一回の買い物の金額です」

三岡はぷくっ(ふくらみ1回)。鉛筆の箱の重さを想像して、胸が少し丸くなりました。
要点2 単元株の必要な金額は「株価×100株」
日本取引所グループは、自社の株を例に「最低購入代金は株価の現在値の100倍」と説明しています。なお、売買手数料は別に必要です。下の図のとおり、株価1,500円なら1,500×100=15万円です。

株価は毎日動くので、単元株に必要な金額も毎日変わります。下の図は、単元株を買うときの株価ごとの必要金額を並べた仮の例です。

バンカラ姿のハイギョ、井松仙人が腕を組みます。「たとえば、高い株は10万円では届かんぞ。霞を食って、配当で暮らすのじゃ。まず財布と相談じゃ」
村野教頭「しかし、仙人、霞では100株は買えません。ちなみに東京証券取引所は、1単元の金額は50万円未満が望ましい、という水準を示しています」
三岡はぷくっ(ふくらみ2回)。50万円は、まだ想像の外でした。
村野教頭「特に、金額が小さく見えると、人は気がゆるみます。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」
要点3 100株に届かないときの道
一方、100株に満たない株数を売り買いする「単元未満株」という仕組みがあります。日本取引所グループの用語集では、「株式ミニ投資制度」として、少額の資金でも株式投資ができる制度と説明されています。
ただし、取り扱うかどうか、買える単位、手数料、細かい権利は、証券会社によって違います。そのため、口座のある証券会社の案内で確認してください。下の図で、単元株と並べます。

お金の置き方については、別の記事でも整理されています。つまり、株に回すのは、当面使わないお金から、という話です。
収入と支出をつかみ、お金を「使う」「貯める」「増やす・備える」の3つに分けます。投資は、当面使う予定のないお金で、無理のない範囲で行うと説明されています。
参考:資産運用を始める前の準備の手順
株価は下がることがあり、元本割れの可能性もあります。また、ここで出てくる100株は日本の会社の株の話で、ETFなどは単位が違うことがあります。商品ごとに確認してください。
小テスト|単元株の金額
株価が800円の会社の株を、1単元(100株)買うのに必要な株式代金は、およそいくらでしょう(手数料は除く、仮の数字)。
- A 800円
- B 8万円
- C 80万円
答えはBです。なぜなら、800円×100株=8万円だからです。実際には、売買手数料が別にかかります。
今日の宿題
まず、知っている会社の株価を1つ調べて、100倍して電卓で出してみてください。買う必要はありません。しかも、無料で、5分で終わります。
校長のひとこと
シーラカンス校長は、鉛筆の箱の数を数えているうちに寝ていました。最後に片目を開けます。
「…ひとセットは、ひとセットじゃ。…わしは4億年、売ったことがない。…ぐう」
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンはいま仕入れ中でやんす。準備中なので、またのお越しを」
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次回予告
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合わせて読みたい
出典と確認日
- 日本取引所グループ「売買制度(内国株)売買単位」:https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/03.html
- 日本取引所グループ「売買単位の統一に関するQ&A」:https://www.jpx.co.jp/equities/improvements/unit/02.html
- 日本取引所グループ「株主になると」:https://www.jpx.co.jp/corporate/investor-relations/individual/shareholder/index.html
- 日本取引所グループ「用語集 株式ミニ投資制度」:https://www.jpx.co.jp/glossary/ka/84.html
確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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