朝のホームルーム
ウハウハ高等学校、サロン見極め科。三岡新入生(アベニーパファー)が、掲示板の「入学金0円」を二度見しました。「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」「0円と言っているでしょう」と、村野教頭(エレファントノーズ)。
出席をとります。「三岡くん」「はい。お金のかからない教室、探してます」。今日は、投資を無料で学べる場所の話です。たとえば1回3,000円のセミナーを月1回受けると、1年で3万6,000円。0円の教室なら、その分がまるごと残ります。
授業:入学金0円の教室TOP5
ニッコリ先生が軍帽を直し、教壇に立ちました。「諸君、入学金は元が取れたか」「0円なので、取れました!」「うむ。採点官は私だ。採点、始め!」教頭が黒板に、4つの基準を書きます。各5点で、20点満点です。

この採点は、公開情報をもとにした学校内の独自評価で、実際に利用した感想ではありません。順位をつけるのは「場所の種類」で、特定の会社やサービスではありません。結果が下の図です。

1位 国の機関(J-FLEC・金融庁)
お金の基本を、中立の立場で聞きたい人向けです。J-FLEC(金融経済教育推進機構)は、中立・公正をうたう公的機関です。「はじめてのマネープラン」は、認定アドバイザーと最大1時間、無料で相談できます(事前予約制で1人1回)。無料の電話相談もあり、予約不要で最大30分。金融商品の勧誘は一切ない、と明記されています。金融庁のNISA特設サイトには、制度の解説、シミュレーター、動画が並びます(2026年10月23日確認)。
J-FLECには、会社や学校に講師を呼ぶ出張授業もあります。講義料と交通費は無料で、原則10名以上、開催の45日前までの申込みです。教頭が胸を張ります。「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。ここは、においがしません」
2位 取引所・業界団体
職場の研修や、読み物でじっくり学びたい人向けです。東京証券取引所の「研修マネ部!」は、従業員向けの講師派遣で、講師料は無料です(10名以上、開催の40日前までに申込み、対象は主に上場企業・団体)。日本証券業協会の初心者向けページには、NISAの解説、確定拠出年金、用語集、動画チャンネルがあります。投資信託協会のサイトにも、投資の基本やマンガの解説があります。
日本証券業協会と投資信託協会のページには、「無料」の明記が見当たりませんでした。そのため、無料の点を1点引いています。金融業界の立場からの解説である点も、頭の片すみに置いておきましょう。
3位 公立図書館
本を借りて、自分のペースで学びたい人向けです。図書館法の第17条は、公立図書館は入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価も徴収してはならない、と定めています(2026年10月23日確認)。蔵書があれば、入門書を借りて読み比べられます。制度の本は刊行年を見て、新しいものを選びましょう。
4位 自治体の講座
だまされない力を、地元で身につけたい人向けです。自治体には、出前講座を開くところがあります。たとえば三重県の「消費生活出前講座」は、悪質商法の手口と対処法がテーマで、費用は無料です(企業やPTAなどが対象で、希望日の1か月前までに申込み)。投資そのものの講座ではないので、分かりやすさは低めです。お住まいの窓口は、消費者ホットライン188(最寄りの消費生活センターなどを案内する番号)で聞けます。
5位 民間の無料講座
無料の入口を、広く見たい人向けです。民間の会社が開くセミナーや動画には、無料で役に立つものもあります。ただ、自社の商品を案内する目的のものもあるため、中立性は見方に注意です。国民生活センターは、無料のセミナーや面談でも高額な契約を勧められることがある、と注意しています(就活サポートの事例ですが、投資の無料セミナーにも通じます)。
三岡が手を挙げました。「無料のセミナーに誘われたら、どうすれば……」ぷくっ(ふくらみ1回)。ニッコリ先生が答えます。「その場で契約せず、一度持ち帰るのだ。これは軍の鉄則である」
無料の教室で確かめることは、下の図のとおりです。学んだあとの「お金の置き場所」の選び方は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
預貯金・保険・投資は役割が違い、使う時期、元本の扱い、手数料、引き出しやすさなど8項目で選ぶ。投資の損失は保護の対象外、という整理です。
参考:お金の置き場所を選ぶチェック項目(預貯金・保険・投資)

小テスト
三岡くんが「どれも無料なら、どこでもいいですよね」と言いました。無料の教室を選ぶとき、いちばん大事な見かたは? A 「無料」の文字がいちばん大きい教室 B 運営者が分かり、契約や口座開設を急かさない教室 C 「今日だけ無料」と言う教室。
答えはBです。無料でも、目的が勧誘の場所はあります。運営者が分かるか、急かされないかを見ましょう。
今日の宿題
J-FLECの「お金の相談」のページを、5分だけ読んでみましょう(出典欄にリンクがあります)。予約はしなくて大丈夫です。気になった言葉を1つメモしたら、宿題は完了です。
校長のひとこと
採点のあいだ寝ていたシーラカンス校長が、うっすら目を開けました。「……図書室の本は、どれもわしより若い。安心して借りるんじゃ」また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは、ただいま窯で準備中でやんす」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
三岡くんの次の教室は、のれん分け科です。法被のコバンザメが、「お店を持つって、どういうこと?」と手を振って待っています。
出典と確認日
- J-FLEC「お金の相談」:https://www.j-flec.go.jp/feature/consult/
- J-FLEC 講師派遣のチラシ:https://j-flec.go.jp/wpimages/uploads/businessFlyer_public_2609.pdf
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html
- 日本取引所グループ「研修マネ部!」:https://money-bu-jpx.com/basic/education/adults/manebu/
- 日本証券業協会「投資を始めたい方、初心者の方へ」:https://www.jsda.or.jp/start/
- 投資信託協会:https://www.toushin.or.jp/
- e-Gov法令検索「図書館法」:https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000118
- 三重県「消費生活出前講座」:https://www.pref.mie.lg.jp/SHOUHI/HP/81748046337.htm
- 国民生活センター「“無料”セミナーだけのつもりが…」:https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250311_1.html
- 国民生活センター「消費者ホットライン188」:https://www.kokusen.go.jp/map/
- 確認日:2026年10月23日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。契約や投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。