この授業では、消費者物価指数とは何かがわかります。測るもの、読み方、公表日の3つを順に見ます。
朝のホームルーム|消費者物価指数とは何か
夕方の教室。三岡新入生(アベニーパファー)が、コバンザメ売店の張り紙を見て、ため息をついています。
三岡「同じパンなのに、高くなった気がします。CPIって、これのことですか?」

村野教頭(エレファントノーズ)「三岡くん、出席。検索窓は『CPI 消費者物価指数 とは』ですね。いい質問です」。すると、ぷくっ、と三岡がふくらみました(ふくらみ1回)。
毎日買うものの値段が、1年前より何%高いか。じつは国が、品物を広く集めて、毎月、数字にして出しています。たとえば1,000円のランチが2%上がれば、約20円です。物価の数字は、こうした値上がりを、広く集めて測ったものです。
消費者物価指数(CPI)は
前年同月比で読む
10月23日に公表
1前年同月比の考え方(仮の例)
1,021円
1,000円
23つの数字のちがい
| 指数 | 外すもの |
|---|---|
| 総合 | なし(全部入り) |
| 生鮮食品を除く総合 | 天候で動きやすい生鮮食品 |
| 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 | 生鮮食品とエネルギー |
39月分(全国)
4公表の日程(午前8時30分)
東京都区部の速報が先、全国があとと、みられます。
授業:消費者物価指数とは(CPI)
村野教頭「消費者物価指数とは何か。要点は3つです。何を測るか。どう読むか。いつ出るか」

1つ目:消費者物価指数とは何を測るか
まず、消費者物価指数(CPI)は、総務省の統計局が毎月出す数字です。統計局の解説では、消費者が購入する商品の小売価格の動きを測るもの、とされています。
基準年は2025年です。つまり、2025年を100としたとき、いまの物価の水準がいくつか、を示します(2026年10月25日確認)。
学校にたとえると、売店の値札を毎月まとめた通知表です。消費者物価指数とは、そんな通知表のことです。
応援団の学ランで、和大先生(ブラックゴースト)が後ろ向きに登場します。「フレー、フレー、物価! 押忍!話題は全力で拾う、見通しはネガティブ全開!」
村野教頭「でも先生、見通しは書きません。2026年10月23日に出た事実だけです」。すると、和大先生は、後ろ向きのまま、うなずきました。
2つ目:消費者物価指数とはどう読むか
消費者物価指数とは、前年同月比で見ることが多い数字です。ニュースでよく出るのは、前年同月比です。つまり、1年前の同じ月と比べて、何%変わったかを見ます。

上の図のように、たとえば1,000円のものが1,021円になれば、約2.1%の上昇です。ただし、これは計算のための仮の例です。
では、実際の数字です。具体的には、全国の2026年9月分は、10月23日に公表されました。総合指数は102.2で、前年同月比は2.1%の上昇でした。
三岡「数字が3つも!ひぇっ、それ、見るのに月いくらからですか?」。村野教頭「もちろん、月額0円です。入学金も0円ですよ」

さて、上の表のとおり、3つの数字があります。まず、総合は全部入りです。次に、一般的な説明では、生鮮食品を除く総合は、天候で値段が動きやすい生鮮食品を外したものです。生鮮食品及びエネルギーを除く総合は、さらにエネルギー(電気代、ガス代、ガソリンなど)も外したものです。
物価が上がると、同じ1万円で買える量が減ります。お金の置き場所を考えるときにも、物価との関係は大事な視点です。
預貯金・保険・投資を役割の違う置き場所として整理し、使う時期や物価との関係など8項目を確認してから選ぶ、という内容です。
参考:お金の置き場所を選ぶチェック項目(預貯金・保険・投資)
この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
三岡「でも、物価が上がるなら、いますぐ何か買わないと!」。村野教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。むしろ、『上がる前に買え』は、あおり文句のにおいがします」
3つ目:消費者物価指数とはいつ出るか
消費者物価指数とは、公表日が決まった数字です。公表は、いずれも午前8時30分です。e-Statの公表カレンダーでは、2026年10月分が2回載っています。10月30日と11月20日です。
また、統計局の予定表には、「東京都区部(中旬速報値)」と「全国」の2つの項目があります。9月分では全国が10月23日でした。つまり、同じ月の分は、先に東京都区部の速報、あとに全国が出る並びとみられます。

さらに、上の図のとおり、11月分は11月27日と12月18日です。ただし、日付は変わることがあるため、公式のカレンダーで確かめてください。
なお、2026年10月25日時点の情報です。そのため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
小テスト|消費者物価指数とはの確認
さて、消費者物価指数とは何か、読み方の確認です。CPIの前年同月比が「2.1%の上昇」と出ました。正しい読み方はどれでしょう。
- A 1年前の同じ月より、物価の水準が約2.1%高い
- B 給料が2.1%増えた
- C 株価が2.1%上がった
答えはAです。なぜなら、CPIは、消費者が買う商品の小売価格の動きを測る数字です。給料や株価の数字ではありません。
今日の宿題
では、消費者物価指数とは何かを、身近な値札で確かめます。いつも買う飲み物を1つ決めて、いまの値段を手帳にメモしましょう。そして、半年後に見比べると、自分のまわりの物価が分かります。お金はかかりません。1分で終わります。
校長のひとこと
すると、授業中ずっと寝ていたシーラカンス校長が、むくりと目を開けました。
校長「……値札はな、毎月動く。……わしは4億年、売ったことがない」

そう言い残して、また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!値札の話をしたら、パンの仕入れが遅れやした。今日のパンは準備中でやんす」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
次は放課後バイト科です。天楽先生のテッポウウオ流の授業で、三岡が放課後の時間の使い方を学びます。教室は放課後バイト科です。
家計調査などの公的統計は、総務省統計局「全国 2026年9月分」 httpsで公表されており、調査方法や集計の定義まで確認できます。
合わせて読みたい
出典と確認日
- 総務省統計局「消費者物価指数とは(2025年基準)」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/2025/mikata/pdf/1.pdf
- 総務省統計局「2025年基準 解説ページ」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/2025/mikata/index.html
- 総務省統計局「全国 2026年9月分」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html
- 総務省統計局「全国 2026年9月分 概況」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
- e-Stat 公表カレンダー https://www.e-stat.go.jp/release-calendar/statistics/00200573
- 総務省統計局「公表予定」 https://www.stat.go.jp/data/guide/3.html
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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