この授業では、東証の取引時間がわかります。いまのルールと、変わった経緯、大引けを見ます。
朝のホームルーム|東証の取引時間がわからない
三岡新入生は、姉のお古の投資の本を抱えて、教室に駆け込みました。ぶかぶかのブレザーの袖が、風でバタバタ鳴っています。
三岡「本には『東証は15時でおしまい』って書いてありました! なのに、まだ動いてます。30分延ばすのに、月いくらかかるんですか? ひぇっ、それ、月いくらからですか?」ぷくっ(ふくらみ1回)。
村野教頭「もちろん、時計は正常ですし、月額もありません。出席をとります。三岡さん、出席。古い本さん……欠席ですね」
実は、東証の取引時間は、会社員の昼休みにも関係します。たとえば12時ちょうどにランチを食べ始めても、12時5分には午後の注文受付が始まっています。
東証の取引時間は
午後3時30分まで
から30分延びた
11日の流れ(株式)
2午後の終わりの時刻
| 時期 | 終わり |
|---|---|
| 1991年4月30日〜2024年11月4日 | 15時 |
| 2024年11月5日〜 | 15時30分 |
2027年10月12日に、大引けの板寄せ時刻をランダムにする仕組みを導入予定とJPXが公表しています。
32024年11月5日にあったこと
- 取引時間が30分延びた
- クロージング・オークションを導入
- 売買システムarrowheadが新しくなった
4取引がない休業日
授業:東証の取引時間
村野教頭「東証の取引時間を、3つの質問で整理します。いまの時間は? いつ変わったのか? 最後の時間には何があるのか?」
要点1 東証の取引時間、いまのルール
まず、東京証券取引所(東証)の株式の売買は、午前と午後の2回に分かれています。つまり、午前は9時から11時30分まで、午後は12時30分から15時30分までです。また、午前を前場(ぜんば)、午後を後場(ごば)と呼びます(JPX、2026年10月25日確認)。
東証の取引時間と注文の受付時間は、少しずれています。注文を受け付ける時間は少し早く、午前は8時から、午後は12時5分からです。下の図のとおりです。

なお、土曜日、日曜日、国民の祝日、1月1日〜3日、12月31日は休業日で、取引は行われません。ちなみに、昼休みの11時30分〜12時30分は、売買が止まる1時間です。
要点2 東証の取引時間はいつ、どう変わったのか
東証の取引時間は、2024年11月5日に変わりました。JPXの資料では、午後の終わりは、1991年4月30日から2024年11月4日まで、15時でした。そして、2024年11月5日から、15時30分になっています。つまり、下の図のように、時間は少しずつ変わってきました。

ちなみに、2024年11月5日は、東証の売買システム「arrowhead」が新しくなった日です。しかも、この日に、取引時間の30分延伸と、クロージング・オークションの導入が実施されました。また、東証は、投資家の取引機会の拡大と、終値の決まり方の透明性向上をねらいとしています。
すると、和大先生が後ろ向きに泳いで、時計の裏から現れました。「押忍!話題は全力で拾う、見通しはネガティブ全開! 30分延びても、どうせあっという間に終わる!」

村野教頭「和大先生、そもそも、時間の話に見通しは要りません。事実だけです」。和大先生は、時計の針にひれを引っかけて、バタバタしました。
要点3 東証の取引時間の最後に何があるのか
東証の取引時間の最後には、大引けがあります。学校の終礼を思い出してください。最後に全員が集まって、出席をそろえますね。つまり、後場の最後の売買を「大引け」といい、ここも同じです。そして、大引けでは多くの注文が集まり、板寄せ(集まった注文をまとめて値段を決める方法)が行われます。その結果、ここで決まった株価が、その日の終値になります(JPX用語集)。
さらに、JPXは、2027年10月12日に、大引けの板寄せの時刻を、一定の範囲内で毎営業日ランダムに決める仕組み(ランダムクローズ)を導入する予定だと公表しています。
ただ、「この時間に買えば得をする」とささやく話は、時間のルールとは別の話です。村野教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」。むしろ、運用を始める前には、収支の把握や、口座と制度の確認など、先に整えることがあります。この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
資産運用の前に、収支の把握、お金の3分類、口座と制度の確認などを7つの手順で整える、という趣旨の解説です。
参考:資産運用を始める前の準備の手順を整理
なお、2026年10月25日時点の情報です。そのため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
小テスト|東証の取引時間の確認
さて、東証の取引時間の確認です。問題:2024年11月4日までは、午後の取引の終わりは15時でした。2024年11月5日以降の終わりは、何時でしょう。
- A 15時30分
- B 15時00分のまま
- C 16時00分
答えはAです。つまり、30分延びて、15時30分になりました。
今日の宿題
では、東証の取引時間を公式ページで確かめます。JPXの「売買立会時(立会時間)」のページを開いて、午前と午後の時間を手帳に書き写してください。しかも、5分、無料です。もちろん、口座がなくても、できます。
校長のひとこと
終礼のたとえあたりから、シーラカンス校長は、ぐっすりでした。そして、チャイムの音で、ぱちりと目を開けます。
校長「……時間が30分のびても、水槽の底は静かじゃ。わしは4億年、売ったことがない」。そして、また寝ました。

放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!本日のパンは、窯でじっくり仕込み中でやんす。準備中ですので、ちょいとお待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
そして、次回は放課後バイト科です。テッポウウオの天楽先生が、水鉄砲の的を磨きながら待っています。教室は放課後バイト科です。
合わせて読みたい
出典と確認日
- JPX「内国株の売買制度 売買立会時(立会時間)」:https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/01.html
- JPX「取引時間・休業日の変遷」(PDF):https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/tvdivq0000006blj-att/tradinghours_jp.pdf
- JPX「現物市場の機能強化に向けた取組み(取引時間の延伸等)」:https://www.jpx.co.jp/equities/trading/strengthening/index.html
- JPX「現物市場の取引時間の延伸が本日スタート」(2024年11月5日):https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/1030/20241105-01.html
- JPX用語集「大引け」:https://www.jpx.co.jp/glossary/a/45.html
- 確認日:2026年10月25日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。
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