朝のホームルーム
キーンコーンカーンコーン。ウハウハ高等学校2年B組に、転校生がやってきました。アベニーパファー(世界最小級のフグ)の三岡新入生です。ぶかぶかのブレザーに、握りしめた通帳。
「あの、投資って、何から始めればいいんですか。ひぇっ、それ、月いくらからですか?」
教壇の村野教頭(エレファントノーズ)が、出席簿をぱたんと閉じました。「出席番号1番、三岡くん。今日の授業は『最初の3歩』です」
たとえば、毎月ランチ1回ぶんの1,000円。そこから始められる会社もあります。3歩だけ、一緒に歩いてみましょう。
授業:最初の3歩
黒板に大きく「3」と書いて、教頭が振り向きました。あごの先の長い突起(鼻のように見えます)で、指し棒をくるりと回します。
今日の道のりは、下の図のとおりです。目的を決める。守りのお金を作る。証券口座を開く。この順番です。

第1歩:何のお金かを決める
「5年後の引っ越し」「結婚」「老後」。使う時期が決まると、選べるものがしぼれます。近いうちに使うお金は、値動きのあるものに向きません(一般的な考え方です)。
三岡「とにかく増やしたい、じゃだめですか」。教頭「だめではありません。ただ、目的がぼんやりしていると、うまい話に引っぱられます。うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい」
第2歩:守りのお金を先に作る
病気や失業のときに使うお金を、生活防衛資金(暮らしを守るための貯え)と呼びます。プールで言えば浮き輪です。先にふくらませてから、泳ぎに行きます。
目安は、解説によって幅があります。証券会社の解説には、生活費の3か月〜1年分とするものがあります。会社員なら6か月分程度、とするものもあります(2026年10月23日確認)。この学校では、まず3か月分、できれば半年分を目標にします。
下の図のように、月の生活費がたとえば18万円なら、3か月分で54万円、6か月分で108万円です。

三岡「……うちの貯金、2か月分しかありません」。ぷくっ(ふくらみ1回)。教頭「では、第2歩の途中ですね。投資は、そのあとで間に合います」
守りのお金をどこに置くかは、別の解説記事でも詳しく書かれています。
預貯金・保険・投資は役割が違います。使う時期、元本の扱い、価格変動などのチェック項目を整理した記事です。
参考:お金の置き場所を選ぶチェック項目(預貯金・保険・投資)
第3歩:証券口座を開く
投資を始めるには、証券会社に口座(お金と商品をしまう専用の財布)を開きます。選ぶときに見るのは、下の3つです。

三岡「口座を開くだけで、お金がかかるんじゃ……」。ぷくっ(ふくらみ2回)。
教頭「口座の開設費用も管理料も無料、と案内している会社があります。毎月100円から積み立てられる会社もあります。条件は会社ごとに違うので、公式サイトで先に読んでください(2026年10月23日確認)」
NISA(運用で得た利益に税金がかからない国の制度)は、次の回で詳しく扱います。口座を開く前の準備の全体像は、別の解説記事でも詳しく書かれています。
手取りを調べて固定費と変動費を分け、お金を3つに分けて緊急用の資金も考える。運用前の7つの手順をまとめた記事です。
参考:資産運用を始める前の準備の手順を整理
小テスト
三岡の貯金は、生活費の2か月分です。投資を始める前に、まずやることはどれ?
- A:全額を投資して、一気に取り戻す
- B:守りのお金を、数か月分まで積み増す
- C:友だちが「いいよ」と言った商品を買う
答えはBです。守りのお金が先、という順番でした。AとCは、三岡が3回ふくらむ選択肢です。
今日の宿題
スマホのメモ帳を開き、先月の支出を3つに分けて書きます。「毎月決まって出るお金(家賃・通信費など)」「ときどき出るお金」「楽しみのお金」。1行ずつで、5分で終わります。
校長のひとこと
授業のあいだずっと寝ていたシーラカンス校長(4億歳)が、ぱちりと目を開けました。「……泳ぎ方は、あとで覚えられる。浮き輪は、先じゃ」また寝ました。
放課後・購買部
購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!今日のパンは仕入れ中でやんす。準備中ですので、少々お待ちを」
教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。
次回予告
三岡が次に向かうのは、積ん読科の教室です。扉の向こうでは、本の山がそろそろ崩れます。
出典と確認日
- 証券会社の解説記事(大和証券):資産運用で最も大切なポイントとは?お金の色分けと自分に合った運用プランの見つけ方 https://www.daiwa.jp/products/fund_wrap/online/column/asset-management/014/
- 証券会社の解説記事(野村證券):【防災とお金】災害時に備える「緊急予備資金」とは? https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0028/
- ネット証券の公式FAQ(口座開設費用・口座管理料) https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ec2322cd31ea500111ebd34/
- ネット証券の公式ページ(投信積立の最低金額) https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/rakuten_g/start/charm_mini_accumulation.html
- ネット証券の公式ページ(投信積立の最低金額) https://go.sbisec.co.jp/lp/fundxyoung_230907.html
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト(制度の概要) https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
確認日:2026年10月23日
この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。