ウハウハ高等学校/ゼロから普通科
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ドルコスト平均法とは?毎月同じ金額で買う仕組みと、できないこと

うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい村野教頭/ゼロから普通科

この授業では、ドルコスト平均法とは何かがわかります。また、その仕組みと「できないこと」も整理します。

朝のホームルーム|ドルコスト平均法とは何か

朝の教室で、三岡新入生が、みかんの箱を抱えていました。部活の差し入れ係になり、毎月1,000円ぶん、みかんを買うことになったのです。

「でも、みかんの値段が、月ごとに違うんです。すると、先輩が『それ、ドルコスト平均法みたいだな』って。ドルコスト平均法って、何ですか」

ぷくっ(ふくらみ1回)。村野教頭が出席簿を閉じます。「三岡くん、出席。みかんは、窓際へ」

村野教頭「三岡くん、出席。みかんは、窓際へ」

たとえば毎月1万円を積み立てるなら、値段が安い月ほど、たくさん買えます。この授業で、ドルコスト平均法とは何か、その仕組みと「できないこと」を見ます。

ドルコスト平均法とは
金額を決めて買う方法

毎回1万円
の例
定額購入法とも呼ぶ|買う時期が分かれる
4万円を一括 ▶ 1株1,000円 ▶ 毎回1万円ずつ ▶ 1株 約858円

11万円ずつ4回買う例

回株価買える株数
1回目1,000円10株
2回目1,500円約6.6株
3回目500円20株
4回目1,000円10株
合計約46.6株

2平均の購入単価

合計の購入額
4万円
÷
合計の株数
約46.6株
=
1株 約858円
最初に4万円を一括で買うと40株で 1株1,000円。同じ4万円で持てる株数が増えた

31株あたりの購入単価(円)

一括で購入
1,000円
毎回1万円
約858円円

同じ4万円で、持てる株数が40株から約46.6株に増えた計算です。

4できること・できないこと

✔ できること
  • 買う時期を分ける
  • 安い月は多く買う
✖ できないこと
  • 損をなくす
  • 一括より常に良い結果にする

5定額と定量のちがい

定額購入(ドルコスト)毎回同じ金額
定量購入毎回同じ数量
  • 平均購入価格を安くできるのは定額のほう(日本証券業協会)
ウハウハ高等学校

授業:ドルコスト平均法とは、3つの要点

まず、教頭は黒板に、みかんの絵を描きました。「みかんの話は、そのまま使えます。要点は3つです」

要点1 ドルコスト平均法とは、金額を決めて買うこと

ドルコスト平均法とは、定額購入法とも呼ばれます。つまり、毎月など定期的に、同じ購入額(1万円など)で買い付ける方法です(日本証券業協会)。

ポイントは、決めるのが「数」ではなく「金額」だということ。みかんなら「毎月3個」ではなく「毎月1,000円」です。一方、毎回同じ数量を買う方法は、定量購入法といいます。そして、日本証券業協会は、平均購入価格を安くできるのは定額のほうだと説明しています。

三岡が首をかしげます。「ドルって、アメリカのお金のことですか?」

三岡新入生「ドルって、アメリカのお金のことですか?」

「名前の由来は、私の担当外です」と教頭。「つまり、大事なのは、1万円のように円で決めても、仕組みは同じということです」

村野教頭「つまり、大事なのは、1万円のように円で決めても、仕組みは同じということです」

要点2 平均の値段が下がる計算

J-FLECの資料にある例で、ドルコスト平均法とは何かを見ます。たとえば、株価が1,000円、1,500円、500円、1,000円と動き、毎回1万円ずつ買う場合です。

毎回1万円ずつ4回買った例。株価1,000円で10株、1,500円で6.6株、500円で20株、1,000円で10株。合計は4万円で46.6株。

上の表のとおり、株価が安い3回目は20株、高い2回目は約6.6株(資料の表示。正確には約6.67株)しか買えません。つまり、合計は約46.6株です。

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次に、平均の購入単価を出します。具体的には、合計の購入額を、合計の株数で割るだけです。

平均購入単価は、合計の購入額を合計の株数で割って求める。例では4万円÷46.6株で約858円。

資料の表では、4万円を最初に一括で買うと40株で、1株1,000円。一方、毎回1万円ずつ買うと、1株あたり約858円でした(資料の表示。正確に計算すると約857円)。つまり、同じ4万円で、持てる株数が増えた計算です。

「毎月1万円ずつ、ですか。ひぇっ、それ、月いくらからですか?」と三岡。教頭は落ち着いて答えます。「ただ、1万円は資料の例です。そして、最低金額は、積立を扱う金融機関の案内に書いてあります。私が答えられるのは、仕組みまでです」

要点3 できないこと

三岡が胸を張りました。「平均が安くなるなら、損しない方法ですよね!」

「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。いまの言い方は、においます」

日本証券業協会は、この方法で収益が約束されるわけではないと書いています。たとえば、購入する商品の価格が下落し続けるなどの場合は、損失を被ることがあります。ぷくっ(ふくらみ2回)。

また、J-FLECの資料にも注意書きがあります。値動きによっては、定額購入が最適解とは限りません。つまり、一括購入のほうが良い結果になる値動きもあるということです。

ドルコスト平均法とは何か。期待できることと、できないことの比較。

図のとおり、期待できるのは「買う時期が分かれること」です。損がなくなる魔法ではありません。

ちなみに、実際のやり方は、投資信託の積立投資が代表的です(資産運用業協会)。特に、長い時間をかけて、じっくり資産形成をしたい場合に向いている方法とされています。ただし、積立の頻度や最低金額は、金融機関ごとに違います。なお、この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。

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数字で試してみよう

金額と年数を入れるだけで、この先の目安が出ます。

シミュレーションする

積立の最低金額や頻度は金融機関によって違うので、口座を開く前に各社の案内で確かめる、と整理しています。
参考:つみたて投資枠と成長投資枠の違いを制度から整理

小テスト|ドルコスト平均法とはの計算

たとえば毎回1万円ずつ、2回買います。1回目の価格は1,000円、2回目は500円です。平均の購入単価は、約何円でしょう。

  • A 750円
  • B 約667円
  • C 500円

答えはBです。なぜなら、1万円で10口と20口、合計30口を2万円で買ったので、2万円÷30口で約667円。Aは、2つの価格をただ平均した値です。

今日の宿題|ドルコスト平均法とは、電卓で確かめる

5分でできます。まず、小テストの価格を、800円と400円に変えて、平均の購入単価を電卓で計算してみてください。答えは約533円です。しかも、お金はかかりません。

校長のひとこと

シーラカンス校長は、みかんの話の途中で、すでに寝ていました。

終わりのチャイムで、片目が開きます。

「……ドルコスト平均法とは、毎月同じ金額で買うこと。それだけの話じゃ。ただし、魔法ではない。わしは4億年、魔法を見たことがない。……ぐう」

放課後・購買部

購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい!みかん味のパンは、いま仕入れ中でやんす。準備中ですので、少々お待ちを」

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次回予告

次は積ん読科の教室です。ホズミ先生が、積み上げた本の前で待っています。毎月コツコツ積むのは、お金だけではないようです。

日本証券業協会「証券投資ってなに?3つのキホン」では、決算資料や公式のお知らせを確認できます。一次情報は資産運用業協会「資産運用で大切なこと」でも確認できます。

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出典と確認日

この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

この学科の記事を読む順に並べたページは、ゼロから普通科のまとめ|記事の一覧と読む順番です。

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