ウハウハ高等学校/ゼロから普通科
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複利とは?わかりやすく解説。72の法則で2倍になる年数も暗算

うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい村野教頭/ゼロから普通科

この授業では、複利とは何かがわかります。また、2倍になる年数の目安「72の法則」も整理します。

朝のホームルーム|複利とは何か

三岡新入生が、部活の勧誘ビラを両手いっぱいに抱えて、教室へ入ってきました。

「教頭先生、つまり複利って、部員が増えるやつですよね? 検索したら『複利 とは わかりやすく』って出たんですけど、説明が全部むずかしくて……ぷくっ(ふくらみ1回)」

村野教頭が出席簿を閉じて、にやりと笑います。「半分あたりです。出席、確認。では今日は、複利とは何かと、2倍になる年数の目安『72の法則』を教えます」

たとえば、100万円を年3%で30年。増えた分を置いたままにするか、働かせるかで、差が約53万円つきます。仮の数字ですが、複利とは、この差の正体です。

複利とは増えた分も働く
72の法則で暗算する

100万円
年3%の例
仮の数字の例|単利との差は年がたつほど開く
100万円・年3%・30年 ▶ 単利190万円 ▶ 複利 約243万円 ▶ 差 約53万円

1複利で増える100万円(万円)

90133176219262開始10010年後約13420年後約18130年後約243

230年後の合計(万円)

190万円
単利
243万円
複利

372の法則

72
÷
年利
3%
=
約24年で2倍
年2%なら36年、年6%なら12年。20年で2倍なら 72÷20=3.6 で 年3.6% が必要

4覚えておく注意

  • 年3%で毎年ぴったり増える保証はない
  • 元本割れのおそれがある
  • 年30%を約束する話はまず疑う

5目安と正確な値

24年72÷3の目安
23.4年年3%の正確な計算(約)
ウハウハ高等学校

授業:複利とは何か、そして72の法則

要点1:複利とは、増えた分も働くこと

教頭「たとえ話は部活でいきましょう。まず、最初の部員が、毎年、新入部員を連れてきます。この新入部員が、利息です」

村野教頭「たとえ話は部活でいきましょう。まず、最初の部員が、毎年、新入部員を連れてきます。この新入部員が、利息です」

連れてくるのが最初の部員だけなら、これが単利です。一方、連れてきた新入部員も、次の年から勧誘に回るなら、これが複利です。

金融庁の資料では、単利は元本のみに利息がつき、複利は元本と利息に対して利息がつく、と説明されています(2026年10月25日確認)。金融広報中央委員会は、複利を「利子にもまた利子が付く」ことと書いています。

単利は元本だけに利息がつく。複利とは、元本と利息に利息がつくことで、年がたつほど増え方が大きくなる。

上の図のとおり、単利との違いは「増えた分が働くかどうか」です。複利とは、働くほうの計算です。教頭「たとえば、三岡くんの勧誘ビラも、配った先から配り手が増えれば複利です」。三岡「でも、ぼくは配る側で手いっぱいです」

村野教頭「でも、ぼくは配る側で手いっぱいです」

要点2:複利とは、年がたつほど差が開く

次に、数字で見ます。ここからの数字は、すべて仮の例です。100万円を年3%で運用できたとします。

まず、単利なら、毎年3万円ずつ増えます。30年で90万円増え、合計は190万円です。複利だと、10年後に約134万円、20年後に約181万円、30年後に約243万円です。

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100万円を年3%で運用できたと仮定すると、30年後は複利で約243万円、単利で190万円。

金融庁の資料も、資産を長期で保有するほど、複利の効果を多く得られる、としています。つまり、時間が長いほど、差が開きます。

注意があります。ただ、年3%で毎年ぴったり増える保証はありません。株式・債券・投資信託は、預貯金と違い、元本割れのおそれがあります(2026年10月25日確認)。特に、増えるとは限らない点は、忘れないでください。

三岡「ひぇっ、それ、月いくらからですか?」。教頭「毎月の積立でも、同じ考え方が働きます。ただし、始める金額は、金融機関ごとに決まりが違います。そこは申込先で確認です」

複利が働くには、時間が必要です。だから、当面使う予定のないお金で考えるのが基本です。この点は、別の解説記事でも詳しく書かれています。

お金の置き場所を選ぶ最初のチェックは、使う時期です。日常で使うお金と、当面使わないお金では、合う置き場所が変わります。
参考:お金の置き場所を選ぶチェック項目(預貯金・保険・投資)

要点3:72の法則で、暗算する

最後は暗算です。まず、72を年利(%)で割ると、お金が2倍になる年数の目安が出ます。

72を年利で割ると、お金が2倍になる年数の目安が出る。

たとえば、年3%なら、72÷3=24年です。年2%なら36年、年6%なら12年。逆に、20年で2倍にしたいなら、72÷20=3.6で、年3.6%の運用が必要だとわかります(金融広報中央委員会、2026年10月25日確認)。

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数字で試してみよう

金額と年数を入れるだけで、この先の目安が出ます。

シミュレーションする
年利1%なら72年、2%なら36年、3%なら24年、6%なら12年が、2倍になる年数の目安。

ただ、あくまで目安です。年3%を正確に計算すると、2倍までは約23.4年(筆者の計算)。ぴったりではありませんが、暗算で近い数字が出せるのが、この法則の良さです。

三岡「じゃあ、年30%なら72÷30で、つまり2.4年で2倍じゃないですか!」。ぷくっ(ふくらみ2回)と、期待でふくらみます。

三岡新入生「じゃあ、年30%なら72÷30で、つまり2.4年で2倍じゃないですか!」

教頭「うまい話のにおいは、だいたい分かります。だいたい。年30%を約束する話は、まず疑ってください」

小テスト|複利とはの確認

問題:仮に、年6%で運用できたとします。72の法則で、お金が2倍になるまでの目安は?

  • A:6年
  • B:12年
  • C:72年

答えはBです。72÷6=12年。ただし、年6%はあくまで仮の数字です。また、実際の利回りが、毎年6%で続く保証はありません。

今日の宿題

まず、スマホの電卓で、72÷1、72÷2、72÷4の3つを計算して、メモに書きましょう。すると、「利回りが2倍になると、年数は半分になる」ことが、手で確かめられます。

校長のひとこと

シーラカンス校長は、勧誘ビラの話のあたりから、ぐっすり眠っていました。最後に、のそりと目を開けます。

「つまり、増えた分を働かせるには、長い休みが要るのじゃ。わしは、4億年ほど寝ておる」……ぐぅ。

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放課後・購買部

購買部のマネッコ先輩「へい、らっしゃい! 今日のパンは、棚に並べる前でやんす。準備中ですので、焼き上がるまでお待ちを」

教頭の補習(希望者だけ) もっと突っ込んで知りたい人へ。ウハウハ高等学校には、月額1,000円の有料オンラインコミュニティがあります。最新情報の配信、チャットでの質問、会員同士の交流ができます。入りたい人だけ、入学案内をのぞいてください。コラムは、これからもずっと無料で読めます。

次回予告

次は積ん読科です。積んだままの本にも、ある意味、複利がかかっています。ホズミ先生の教室へ、どうぞ。積ん読科の教室へ

金融政策や資金循環などの統計は、日本銀行が公表しています。

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出典と確認日

この記事は学習用の情報で、投資の勧誘や助言ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。先生や生徒の名前はフィクションで、実在の企業・団体・人物とは関係ありません。

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